増敵 ページ30
〜NakamuSide〜
暫くして、シャケの声の叫びが聞こえてから、再び戦況が変化した。
「Nakamu...すまん、俺離脱するっ！」
「はっ！？」
驚いてシャケの方を見ると、彼の瞳は紅色に変化していた。
「っ！！」
次に黒の王へ、スマイルへと視点を移す。
黒に赤いクリスタルが光り、スマイルは苦しそうに立ち止まっていた。
俺は咄嗟の判断で指示を出す。
「スマイルシャークん離脱、ぶるっくイン！きりやんは二人の治療、きんときぶるっく俺で暫く耐える！」
「了解」
きりやんは突然の指示にも動揺せず二人を連れてテレポートした。
俺はそれを確認し視点を戻し、黒の王に向かって走りこんだ。
一気に加速し短剣を打ち込む。
「っ！」
突然の攻撃に彼は反応しきれずに、俺の攻撃は彼の肩を掠った。
やった！
ふっと一瞬快感に浸る。再び顔を上げると、俺は不思議な空間に居た。
「はっ？！」
あたりを見渡す。紅蓮色から翡翠色、群青色...何色にも変わっていく。まるで彼らみたいに。
「一騎打ちだ」
ふと、王の声がした。
「はは、なるほどな」
牽制が大事だ。俺はもとから持っていた短剣を右手でくるっと回すと、左手には氷の長剣を召喚して構えて見せた。
「ほお、貴様が『氷の術師』か」
「一騎打ちの申し出、このNakamuことライオが受けて立つっ！！！」
彼奴らに見られたら、「何かっこつけてんだ」って言われるけど。
〜きんときSide〜
Nakamuが、消えた。
急に、黒の王も一緒に。
『きんとき、きんとき聞こえる！？』
頭の奥で、消えた彼の声が響く。テレパシーだ。
『こっちは一騎打ちしてる、でもそろそろシャケやスマイルが暴れだすかもしれない、から頑張って！』
「はあ…」
ふと、ため息。だってこっちは
「スマイル、やっぱダメだったみたい」
もう既に暴れてる奴がいるし。
〜BroooockSide〜
「スマイル！」
「ぶ、るっく…」
「何負けてんだあ、スマイル！？」
戦いながら彼に問う。
彼は「ごめん」と笑った。
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すみれ - 完結からずいぶん遅れましたけど完結おめでとうございます!とてもいいお話でしたよ!最高のお話ありがとうございました (2022年10月19日 17時) (
レス) @page38 id: a70cb7c9e5 (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - 更新遅れてほんっとにごめんなさい…。ていうか今日の掛けあい分かりにくっ？！ちゃんとスペース開けたのに…。 (2019年7月23日 20時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
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