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25ボルト ページ25

「えー?お前苗字ないのー?なんでー?」

「なんか、しせつって所で暮らしてるんだってー」

「おれ知ってるよ。
しせつってのは、お父さんとお母さんがいない子供が行くとこなんだって!」

「お父さんとお母さんいねーの!?
かーわいそー!」


やめて


「近寄らないでよ、汚らしい」

「一人ぼっち楽しいですかぁ〜?」

「あーぁ、早く私のパパとママに会いたいなぁ〜」


やめてよ


「こ、この!暴力女!!」

「きもちわりぃ…」

「早く施設戻れ!学校来んな!!」




貴「!!」


目を開けると、自分の部屋の床にうつ伏せになっていた。


貴「…朝」


なんて目覚めの悪い朝なんだ。

つか、なんで床で寝てんの?


貴「いででで…」


床で寝ていたからか、体のあちこちが痛い。


貴「…MANKAIカンパニーのみんななら、大丈夫だよね」


私はそう自分に言い聞かせるようにつぶやき、談話室に向かった。


貴「おはよ〜」


談話室に入った瞬間、とてつもない嫌悪感に襲われた。


ど、どうしたの私。


太「Aちゃんって、施設育ちだったんスね」


た、太一くん…?


幸「苗字無いとか、ありえなくない?」


幸ちゃん…?

有りもしない幻聴が、私の頭の中で再生された。


万「つか、捨てられてたとかマジウケるんだけど」

至「人生初っ端から詰んでて乙」


これはただの幻聴、私の被害妄想だ。

そう分かっていても、止まらない。


私は腰を抜かし、ガクガク震えた。


貴「あ、あぁ…」


やめて、お願いもうやめて


ガッと両手で耳をおおった。

体を縮こませ、幻聴から必死に逃げようと足掻いた。




紬「正直、無いですよね」




貴「…もう…やめて、」

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華ヶ崎レオ(プロフ) - クレイジー蜜柑★さん» ありがとうございます(*´-`*)頑張ります!! (2017年8月5日 10時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
クレイジー蜜柑★(プロフ) - この作品凄く面白くて好きです!いつも更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2017年8月5日 2時) (レス) id: 64693996aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2017年7月29日 14時

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