【A3!】だらりと垂れた、充電コード (ページ24)

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24ボルトページ24

ーAー

あのクソ野郎

なんで私の過去を知ってたんだ…

しかも最後にアイツ…

紬「Aさん…？」

貴「ギャッ！！」

突然後ろから声をかけられ驚いた。

貴「紬さん…なにか御用ですか？」

紬「いえ、談話室にいなかったので」

貴「あ、ごめんなさい！
着替えてすぐ行きますね！」

私は紬さんに手を振って部屋に駆け込んだ。

まずい事になった。

貴「彼氏がどうなっても知らないからなって言われても…」

あれは私を助けるためについた嘘…

それを逆手に取られるなんて…

貴「…紬さんは私が守らなきゃ」

貴「いづみ、ちょっといい？」

監「ん？いいよ」

談話室で左京さんと話していたいづみを借り、部屋に連れていった。

監「なになに？好きな人のこと？」

貴「ううん、違うの。
少し真面目な話」

そう言うと、いづみは少し不安そうな顔をした。

私はみんなと離れた時のことと、先ほどの元カレからの電話のことを話した。

監「そんなことが…」

貴「私なんでこんなことになったか分からない…
浮気されたのは私なのに…」

胸がズキズキと痛み始めた。

貴「電話で凄く脅されたの。
お前の過去を言いふらすとも言われた…」

私は自分の腕を抱き、うつむいた。

怖いよ

貴「…またいじめられたらどうしよう…
私の居場所が無くなっちゃうよ…」

監「A…」

貴「もうあんな日が続くのは嫌だよ…！」

いづみは私を優しく抱き締めた。

監「大丈夫、Aの居場所は無くならない。
ずっとここにいていいんだよ」

私は抱いた腕に、跡がつくほど強く爪を立てた。