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第28話 ページ28

劇が終わり、私は大きく拍手した。


監「どうでしたか?」

貴「とっても素晴らしかったです!
いづみさんのご指導の賜物ですね」

監「ありがとうございます…」


いづみさんは少し照れたように笑った。


貴「…これが、幸の演技…なんですね」


拍手しながら、ツーと涙が流れた。


貴「みなさんも本当に、素晴らしいです…
こんなに…素敵な劇を見たのは初めてで…」


涙があふれて止まらない。


貴「私、私…」

監「Aさん…」

貴「まだ…死にたくない…
まだ幸や太一くんのそばにいたいのに…!」


私は自分の肩を抱き、声を上げて泣き叫んだ。


幸「姉さん…!!」


舞台から飛び降りてきた幸が私を抱いた。


貴「幸…幸…!」


まるで助けを求めるように、幸の衣装を掴んだ。


貴「私、まだ生きていたい…まだ幸達の演技を見ていたいのに…!」

幸「大丈夫、姉さんは死なないよ」

貴「そんなの分からないじゃない…
怖い…怖いよ幸…!」

幸「姉さんは俺が守るから…
だから怖がらなくていいんだよ」


劇場に響く私の泣き声。


私の体は、生きたいという気持ちを無視して死へ向かっていた。


死ぬのが怖い


初めてそう思った。

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華ヶ崎レオ(プロフ) - みこはんさん» ありがとうございます!とっっっても嬉しいです!初めはこんな結末じゃなかったので、大丈夫かなと心配でしたがそう言っていただけて安心しました!(*´-`*) (2017年8月1日 0時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
みこはん(プロフ) - 何回見ても泣けます(´;ω;`)たった36話でここまで中身の濃い小説はなかなか見ないので凄いと思いました!次の作品も楽しみにしてます。 (2017年8月1日 0時) (レス) id: af3c32f75f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2017年7月17日 22時

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