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第29話 ページ29

初めて病院が苦痛に感じた。


白い牢獄に閉じ込められているみたいで、嫌悪感が増す。


貴「………」

太「Aちゃん、大丈夫ッスか…?」

貴「大丈夫ですよ」


2日間の外出許可が終わり、ぼーっと窓の外を見つめていた。


太「ま、まさかAちゃん」

貴「もうあんなことしませんよ。
心配しすぎです」


ふとポケットに違和感を感じ、中のものを出した。


貴「あれ…?」


それは太一くんから貰った赤い折り紙の花。

確か机の引き出しの中に入れていたはず…


太「ん?」


太一くんは制服のポケットから、緑の折り紙の花を取り出した。


太「なんでこんなところに…
机に飾ってあったのに…」

貴「太一くんもですか?」

太「じゃあAちゃんも…?」


私は折り紙の花に目を落とした。


少しくしゃくしゃになってしまったこの花…


貴「ほんとに、太一くんそっくり」

太「え?」

貴「この花を見てると、元気になります…」


太一くんは顔を赤くした。


太「な、なら、俺っちがもっとAちゃんを元気にするッス!」

貴「え?」

太「だから、寂しそうな顔…しないで…欲しい…ッス…」


私は微笑み、大きくうなずいた。


貴「…分かりました」

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華ヶ崎レオ(プロフ) - みこはんさん» ありがとうございます!とっっっても嬉しいです!初めはこんな結末じゃなかったので、大丈夫かなと心配でしたがそう言っていただけて安心しました!(*´-`*) (2017年8月1日 0時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
みこはん(プロフ) - 何回見ても泣けます(´;ω;`)たった36話でここまで中身の濃い小説はなかなか見ないので凄いと思いました!次の作品も楽しみにしてます。 (2017年8月1日 0時) (レス) id: af3c32f75f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2017年7月17日 22時

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