第3話 ページ3
ーAsideー
貴「……」
お腹がぎゅるると鳴った。
美味しそうな匂いが私の部屋まで誘惑してくる。
こ、このレポートだけは仕上げたい…
のに…お腹が…
篭手「主、お昼のご用意、が、主!?」
机に死んだように突っ伏す私を見て近侍の篭手切くんが慌てて駆け寄った。
篭手「ど、どうしたんですか!?
どこか具合でも!?」
貴「篭手くん…主はもうダメだァ…」
私のお腹から再び大きな虫の音が…
すると篭手切くんは大きく笑いながらお腹を摩ってくれた。
篭手「ご飯、お持ちしましょうか?」
貴「うん…お願いします…
このレポート終わったら開放されるから…」
篭手「お任せ下さい」
パタパタと走っていく篭手切くんの背中を見て軽く微笑み、パソコンを閉じた。
篭手「お待たせしました!」
貴「早っ」
篭手「お味噌かお醤油どちらがいいか分からなかったので2つお持ちしましたよ」
貴「ありがとう。
じゃあ味噌で」
ラーメンを手に取ると篭手切くんはソワソワしながらお盆を置いた。
貴「さすがにふたつも食べられないからこっちは篭手くんがお食べ」
篭手「あ、ありがとうございます!」
一緒に食べたかったのかな?
可愛い…
貴「みんなと食べなくて良かったの?」
篭手「先にお味噌の方を頂きましたので大丈夫です」
貴「待って2杯目?」
育ち盛りなんだなぁ。
35人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2023年12月8日 5時