第2話 ページ2
桑「豊前はさ、なんで主のこと好きなん?」
豊「だーから、好きじゃねぇって」
プチプチとその辺に生えている雑草を抜きながら答えた。
天気は快晴。
冬だと言うのに少し暑く感じる気温だ。
桑「ならどの辺が気になってるの?」
豊「畑に関係あんのかそれ」
桑「畑には無いけど僕にはある」
豊「お前なぁ」
桑名の好奇心の強さは昔から知っていた。
だけどそれは畑に限ったことだと思ってたから、こうやって時折俺をからかうように問い詰めるのを見ると、畑以外にも興味湧くんだなと少し安心する。
が、やめて欲しい。
桑「じゃあ質問を変えたら答えてくれる?」
豊「主以外でな」
桑「…」
豊「おい!」
あはは、と大きく笑う桑名。
桑「とりあえず休憩しよっか。
そろそろお昼だし」
豊「そうだな」
篭手「りいだあ!桑名さん!お昼ですよー!」
豊「おぉないすたいみんぐ!」
昼を知らせる鐘が鳴り、篭手切が迎えに来てくれた。
篭手「今日はらあめんですって」
桑「あ、美味しいやつだ」
豊「らあめんか!
俺この前食べたやつがいいな…えっと…なんだったけか」
篭手「確か…えっと…とんこつでしたっけ」
豊「それだ!」
桑「僕は醤油がいいなぁ。
今日なんの味があるの?」
篭手「確か今日は醤油と味噌って言ってました」
桑「やったぁ」
豊「はむも乗せてもらおうぜ」
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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2023年12月8日 5時