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story 3 ページ6

ハウルside









僕は今、城にいる。



今が僕の休む時間だ。

なんて言ったってって最近は荒地の魔女の手下がうろついてるし、戦いに行かなければならないしね…。







ただおかしなことに、荒地の魔女が僕を狙うような行動をしなくなってきた。

もし狙われているのが僕じゃないなら、標的を変えたのか?







僕より強い魔法使いなんかサリマンと彼女くらいしか……






マルクル「ハウルさん…?どうしたんですか?難しい顔して。」


ハウル「…いや、なんでもない。カルシファー、城を隣街まで動かしてくれ」


カルシファー「うぇ〜…。またオイラかよ〜…」









そんな訳ない。


彼女はまだ…、ここにはいないはずだ。









「ハウル……もう関わらないで…」

『どうして?だって僕は…っ』



彼女は俯く。

僕の目には涙が溢れて、彼女が溺れてく。




「もうこれ以上私を苦しめないで…」





僕は分かってなかった。
君の心や苦しみも。





……いや、君自身さえ分かってなかったのかもしれない。





けど僕は君を忘れられない。



忘れられないほど、君が綺麗で儚くて

哀しくて








_____"愛しい"んだ。






「だからもう……『ぼくッ!!』ッ!!」



『なんとしてでも強くなるから!!』



だから





『君を……必ず、迎えにいく』



僕と君の1つ目の約束。





そして__……




マルクル「……さ…。は…ル…ハウルさん!!!」

ハウル「ッ!!ど、どうしたんだい?」

マルクル「どうしたんじゃありませんよー。ハウルさんがいきなり黙りこんじゃうから…。」

ハウル「ごめんごめん…。ちょっとね…」








その時感じたんだ。

強力で強大な魔力を。


しかも、2つ。





君にも似た、けど何かが違うような…そんな力。







気になった僕は街へ行くことにした。
もしかしたら彼女に…


そんな儚い希望を少し胸の片隅に置いて。









『その時が来たら……』








『僕と一緒に来てほしい』





_____2つめの約束。




君はその時


微かに微笑んだんだ。





今までに無いくらいのとても綺麗で哀しい笑顔で。









『君はその約束を覚えてるかな……?』






(願わくはもう一度君に会いって)
(またその笑顔を見せて欲しい。)

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設定タグ:ハウルの動く城 , 夢小説 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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おもち - これ五年前の作品だったんですね・・・。このご時世で、大変でしょうが更新待ってます。頑張ってください (2021年9月17日 21時) (レス) id: 9b97fff7dc (このIDを非表示/違反報告)
霜月(プロフ) - 自分のペースで良いので気長に更新待っています!! (2016年11月8日 19時) (レス) id: 549da3aa3d (このIDを非表示/違反報告)
NICO??(プロフ) - 更新頑張ってください!面白すぎる! (2016年9月20日 7時) (レス) id: 071404dfdf (このIDを非表示/違反報告)
瑠那(プロフ) - すごく続き気になります!更新頑張ってください!!! (2015年10月14日 0時) (レス) id: 5a94933866 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 続きが気になります!!頑張ってください!! (2015年10月9日 23時) (レス) id: 28bac70aa3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るり姉。 | 作者ホームページ:http://slowbutefforts@yuki  
作成日時:2014年11月24日 7時

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