【ハウルの動く城】消えない魔力

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(人2)side









(人1)「…っ、」


(人1)の体が震え出した。



視界が定まっていない。
息が荒くなっている。



男達が(人1)の体を触る。

やめろ。


汚れた手でこいつに触るな。





俺の走っている足が、無意識に速くなる。

息をするのも忘れて、ただただ無我夢中で。








(人2)「はぁ…はぁッ……お前等、何…したんだ？」





今になって息が切れていることに気づく。

その吐き出した息が、さらに俺の中の怒りを目覚めさせる。









いつの間にか俺は術を唱えていた。


あいつの声と共に。









男１「ぐっ…!!っかはぁッ!!!ぐぁぁぁぁぁあ!!」









＿＿＿苦しめ。









＿＿＿＿＿永遠に。








『苦しめ』









あいつは……(人1)は苦しんできた。





あのせいで…





消えない、強力な魔力が
どれだけアイツを苦しめたと思う?








今も苦しみを背負い続けている(人1)をさらに傷つけるやつは…









＿＿＿俺が消す。




(人1)を、１人の女を愛している男として…






守ってみせる。









(人1)「『Game over』」






俺の瞳が元の色に戻る。



左目の紅色の目が、俺の怒りのように燃えるように紅くなる。



右目の紫色の目が、悪夢のような闇夜のように怪しく輝く。






アイツは笑う。
とても、綺麗に。

辺りは男の死体と血。









そのとき俺は感じたんだ。



普通の魔法使いじゃない。
(人1)程ではないが…強力な魔力を。








そして、これから何かが起こることを。









でも何があってもこいつだけは







俺の大切な主人を


大切な女を







＿＿＿＿守ってみせる。









＿＿＿＿必ず。






(お前の為とならばこの身が滅びようとも)
(お前の盾となり矛となりて)
(愛を捧げよう)

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