とある日の先輩後輩 ページ22
…
次の日の朝、相変わらず何も無かったかのように起き、わたしを職場まで送ってくれたキヨくん
「ありがとう」
『おう、仕事頑張れよー』
車を降りるとそこにはこの病院に就職してからずっとお世話になっている薬剤師の三宅さんがいた
キヨくんの顔を見てぺこりとお辞儀をする、キヨくんもそれに応える
車を走らせ帰ってしまった、これから二度寝するんだろうな…
『Aちゃん、おはよう』
三宅さんが元気に挨拶してくる、三十代半ばの綺麗な先輩だ
『あれが、この前迎えに来てくれたお友達って人?』
「あ、そうです」
『なんか訳アリの顔してるね…お姉さんがお昼休みとことん聞いてあげよう!』
それからお昼休憩までいつも通り仕事をこなした
『んで、どーなのよ、朝送ってくれるって事は、そうゆう関係なの?』
ニヤニヤして聞いてくる三宅さん、わたし達が小学校から一緒な事、今まで恋愛感情を持っていなかった事、それがこの前変わってしまい、昨日僅かながら気持ちを伝えたこと…
『ほぇー、そんな漫画みたいな話ほんとにあるんだね』
「漫画みたい、ですかね…?」
『いやー、そもそもそんな長い付き合いってのも中々ないし、その上この前まで男女の関係もなく…』
「恥ずかしいので、その話は…」
『乙女だなーAちゃんも、でも自分の気持ち伝えたのは褒めて遣わす!』
「ありがとうございます」
『ま、あとはそのキヨくんが、どう動くかだよね、おばさんから意見させてもらうと、彼も色々考えてるんじゃない?仕事もその、動画配信者?とかだと将来性とか考えると大事な人だったら、尚更考え込むんじゃないかな?』
「大人な意見!」
『まあ、なんかあったら、また相談しなさい!とりあえず、向こうの気持ち聞くまでAちゃんも変な動きしちゃダメだよ!』
「はい、」
『あ、でも面白そうだから、好きって言ってみたら?』
ははは、と爆笑しながらそんな提案をされた
、
(好き…か)
…
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紫蒔(プロフ) - 初めまして!完結おめでとうございます!もう本当にストーリーが素敵で、表現もとても素敵で、いつも更新楽しみにしてました!この作品に出会えて良かったです。素敵な作品をありがとうございました!!! (2019年11月22日 18時) (レス) id: 5eda3143a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mao. | 作成日時:2019年8月22日 2時