とある日の緊張感 ページ21
…
俺の家までの車内、Aは俺の心情を探りたいのか、いつもよりぶっ飛んだ会話をしてきた
俺はまだ自分でも自分の気持ちが分からないままだった
いつも通りの、俺で会話を繋げる事しか出来ない
部屋へ着きいつも通りゲームをして日付が変わろうとしていた
「もう遅いし、そろそろ帰るかー」
『あのさ、今日泊ってっても…いい？』
ここへ来て、また攻めた会話をしてくる
「なに、俺に朝職場まで送ってけって？」
『あ、そっか、それは申し訳ないや』
少し寂しそうに俯く
「別にいいけど、先風呂入れよ」
いつも通り俺の部屋着を取りに行くと
いつからだろう…なぜがいつ泊まってもいいように置いてあるAの下着や、私服、仕事着がクローゼットに置いてある
気にして見た事、なかったな…
はたから見たらただの半同棲カップルか
Aが風呂から出てきて、俺も入れ替わりで入る
風呂上がりいつも通り速攻でベッドへ行くと、いつも通り先に布団で寝ているA
俺もいつも通り背中合わせで布団へ入る
あ、すぐ寝れそう
『ねえ、キヨくん、起きてる？』
寝てると思っていたAが、話しかけてくる
「ん」
『あのさ、わたしの気持ち、聞いて』
そういうと、Aは、布団の中で俺に抱きついてきた、背中越しに感じるA鼓動は少しはやい
『ずっと、あれから、考えてたの、キヨくんには無かったことにしよって言われたけど、無理だった、ごめんね』
「うん」
『キヨくんを男の人として、見ちゃう様になって、ドキドキするし、二人で居るとなんか緊張するの』
ふふ、と小さく笑うA
『キヨくんの事、意識してます。』
「うん、」
『以上、おやすみなさい』
Aが、抱きしめていた腕を離し、また背中合わせになる
数分後、寝息が聞こえる
Aの方を向くと寝ている、髪の間から綺麗なうなじが見えた
無意識にそこへ、キスを落とした
、
(俺もちゃんと、考えよ)
…
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紫蒔(プロフ) - 初めまして！完結おめでとうございます！もう本当にストーリーが素敵で、表現もとても素敵で、いつも更新楽しみにしてました！この作品に出会えて良かったです。素敵な作品をありがとうございました!!! (2019年11月22日 18時) (
レス) id: 5eda3143a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mao. | 作成日時：2019年8月22日 2時
