DIABOLIK LOVERS【心の傷】

エピソード12【これからの…】 ページ15

？「お………ゃん」



ん…あれ…何か、聞こえる……な…に…？
ダメ…体が重い………。起きたくても…起き上がれない



ユイ「おねぇちゃんってば！！」
A「っ…………ユイ…？」
ユイ「おねぇちゃんっ！？…ﾊｧ…よかった…」
A「…あれ？………私どうして」
ユイ「アヤト君に担がれて来たと思ったら気絶してて…」



頭がくらくらする…貧血、……かな？
そうか私、吸血されたんだんだっけ…



？「まったく…貴女という人は…」
A「……え？」
レイジ「…まだ脳みそが起きていないのですか？」
A「レイジさん…？」




そこに居たのはレイジさんだった。
私…本当に情けないなぁ……





レイジ「アヤト達も用が済んだら捨てて行くとは…」
ユイ「もういいよ…おねぇちゃん…。一人で抱え込まないで…」
A「ダメっ！！それはっ…それじゃあユイが…」




ユイには手を出させない…そう決めたばっかりなのに…どうしよう…





レイジ「……どうぞ」
A「ク…ランベリー？」
レイジ「……貧血にいいですよ。貴女は私達の餌と自覚している様ですからね…差し上げます」
A「あ…ありがとうございますっ…」



『餌』…か……こんなにすぐ倒れてたらまたユイが心配する…。しっかりしなくちゃ…。



A「ユイ…もう、心配しなくてもいいよ…」
ユイ「っ………おねぇちゃん…」



？「……そうらしぃぜぇ…チ・チ・ナ・シ」
A「アヤトさん…」
ユイ「チ…チチナシ！？」
アヤト「お前以外いるかよチ・チ・ナ・シ」
ユイ「……確かにおねぇちゃんより無いかも知れないけど…」




これからこんな日が続く…。そんなことを考えながら私は眠りについた…。

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