26話 ページ26
気がつくと、自分の部屋にいて
隣には、ジェイドが座っていた。
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢…！良かった……目が覚めましたか……｣
私の手をぎゅっと握りしめるジェイドにさっきの夢を思い出す。
貴｢ジェイド……アズールは……っ……。｣
そう問えばジェイドは少し躊躇って口を開いた。
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢…………アズールは、監督生さんの所へ行きました。｣
貴｢……私も……行かなきゃ……。｣
ベッドを降りて入口に向かう私を後ろから引き止めるようにぎゅっと抱きしめられる。
その腕は震えていて、
貴｢……ジェイド……。｣
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢アズールから聞きました。
全ては、貴方を守るためにやった事だったと……。
…だから……。｣
『ちゃんと、仲直りして、
2人で幸せになってください…。』
予想外の言葉に目を見開く。
それと同時にその温もりに胸が痛んだ。
だって、ジェイドにとってはそれは、辛い選択なのだから。
だけど最後に君は優しく笑って送り出してくれた。
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢僕は少しでも貴方からの愛を感じることが出来て十分に幸せでした。
だから今度は、その愛を、アズールに返す時です…。
Aさん、愛していましたよ。｣
貴｢ジェイド…ありがとう…。｣
優しい君に背中を向けて、彼の元へと走り出す。
ちゃんと謝らなきゃ…。私の気持ちを…伝えなきゃ……
そんな中取り残されたジェイドは部屋で1人
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢本当は、今でも、いや、これからも貴女を愛します。
想うくらいは罪ではないですよね…？｣
優しく笑ったその瞳からは切ない涙を零れ落ちた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そーだだお(プロフ) - ヒスイさん» ホンマにやめてっっっっっっっっ（；×；）） (2021年11月16日 21時) (
レス) id: b62b3a7923 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - 漣フィオ。さん» 漣フィオさん！いつもありがとうございます！！！嬉しいコメントに励まされています！ (2021年11月16日 18時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
漣フィオ。(プロフ) - ヒスイさん！完結おめでとうございます！感動です…！まぁ、泣きましたが…。とても面白かったです！神作ごちそうさまです！ (2021年11月16日 16時) (レス) @page28 id: 912a846180 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - そーだだおさん» アズール｢また泣かせてしまいましたね…。すみません。貴方を1人残して、行ってしまった事、謝ります。でも、僕は幸せですよ。だって、愛する貴方の為に、この命を捧げる事が出来たのですから…。 だから、ほら、笑って……。｣ (2021年11月14日 23時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
そーだだお - ねぇ本当にこういう死ネタやめてくんない？…布団びっちゃびっちゃなんだけど…なんか目から水止まらんし (2021年11月14日 23時) (レス) @page28 id: b62b3a7923 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヒスイ | 作成日時：2021年11月11日 18時
