37:狙い ページ44
暦side
千秋「それで、どうして宝石が盗まれなかったか、説明してくれるんだろう？」
暦「はい！」
千秋さんと翠くんをここに呼んだのは私だ。理由は、さっき千秋さんが言った通り。
夏目さんは訳がわからない、という顔をしていたが、無視して続ける。
暦「実は、私お父様と一緒に現場に行ってたんです。」
「「「！？」」」
私のこの言葉は予想外だったみたい。みんな唖然としている。
暦「千秋さんが正門前でお父様と会ったときも、私は裏門近くの車の中にいて、監視カメラをずっとチェックしていたんです。」
千秋「そうだったのか………、どうして言わなかったんだ？」
それは…………
暦「それは、時間がなかったからです。お父様にいきなり連れてこられたみたいなもんだったので………」
すみません、と一言謝り話を続ける。
暦「そうしたら、翠くんと多分"Knights"の１人が見えて………」
翠「！、あのとき！」
暦「皆さんのと同じ睡眠ガスで眠らさて、おぶって連れてかれちゃってたんです！」
千秋「……やはり幻覚じゃなかったのか、俺が眠らされた寝室のような部屋で、意識を失う直前に高峯を見た気がしたんだ！」
千秋さんのその言葉に、少し顔を赤くする翠くん。まあ誰でも失態は見られたくないよね。
夏目「それっテ、どれくらいの時間だったか覚えてル？ボクは一度翠クンに無線を入れたんだけド………」
暦「ええと、確か22時丁度でした。」
千秋さんと翠くんが眠らされたのはほぼ同時だろう。夏目さんは少し後で………、
暦「それで、急いで車を降りて追いかけました。見失っちゃったけど。そしたら、ある部屋の中から千秋さんの声が聞こえて、それで"Knights"の狙いを理解しました。」
夏目「"Knights"の狙い？宝石とか、そういうことじゃなくテ？」
不思議そうにする3人。だけど、その時私はすでに確信していた。
暦「"Knights"の狙いは、千秋さんや翠くんの声で嘘の無線を入れ、警備を薄くすることだったんだです。」
夏目「！、そういうことカ、」
どうやら夏目さんは理解したらしい。まあ、あの連絡はずっと宝石の前にいた夏目さんからしたら不自然すぎたからね。
だから私は怪盗が使っていたであろう千秋さんの無線にだけ個別で連絡を入れた。
暦「そして、軽〜く脅して帰ってもらったんです♪」
私の言葉に、みんなそろって固まっていた。
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みゅー(プロフ) - catさん» はじめまして！面白いと言ってくださって本当に嬉しいです♪更新がんばります！ (2017年10月15日 15時) (
レス) id: 1f8d5273a5 (このIDを非表示/違反報告)
cat(プロフ) - 初めまして！すごく面白いです！早く続きが見たいです！更新､頑張って下さい！応援してます！ (2017年10月15日 13時) (レス) id: 5956e8d0c6 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - 御霊tさん» ありがとうございます(^○^)是非楽しみにしていてください！！ (2017年10月15日 10時) (レス) id: 1f8d5273a5 (このIDを非表示/違反報告)
御霊t(プロフ) - とても面白かったです！続きがすごく気になります。更新頑張って下さい。応援してます。 (2017年10月15日 6時) (レス) id: 290a03293f (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - 颯碧さん» ありがとうございます！更新頑張りますね♪ (2017年10月3日 18時) (レス) id: 1f8d5273a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅー | 作成日時：2017年10月3日 2時
