33:“天使の微笑み” ページ40
暦side
千秋「えっ！？にせものだったんですか！？」
予告の翌日、千秋さんから呼び出しがかかった私は、狙われた美術館の応接室を訪ねた。
現場に入れなかった私がこんなところに来て良いのか、と考えていたが、部屋に入ったとたん聞こえてきたのは守沢さんの驚きに溢れた声だった。
暦「おはようございます、………どういう状況ですか、夏目さん。」
ドアのわきに立ち、不機嫌そうな顔をしている夏目さんに聞いてみる。他にも昨日のことをたくさん聞きたいんだけど。
夏目「あの人は、天祥院英智。ここの親元、天祥院財閥のトップだよ。」
おお、これはまたすごい方がいらっしゃる。私的には、さっき聞こえてきた『にせもの』という言葉が気になるんだが。
その天祥院さんに目を向けると、此方を見てにこにこしていた。
暦「………………あ、はじめまして！機関にお手伝いとして研修に来ています、篠宮暦と言います。」
ぺこりとお辞儀をすると、後ろから小さな舌打ちが聞こえてきた気がするが、気のせいだと信じたい。
英智「はじめまして、天祥院英智だ。英智でいいよ、よろしくね(ﾆｺｯ」
彼はふわりと微笑んで挨拶を返した。その天使のような美しさに一瞬見惚れてしまったが、すぐに再び始まった話に気を戻す。
千秋「これが"Knights"が残したカードとにせの、宝石です。最初は白紙で、おか
しいと思ったので炙ってみたら、文字がうかんできました。」
『近い内に再び本物を頂きに参ります。
_____怪盗"Knights"』
英智「ふーん………結構、精巧に作らせたんだけどね。まさか見破られてしまうとは、さすが歴戦の怪盗といったところかな、」
少しも笑顔を崩さない英智さんに千秋さんは苦笑いで返していた。
千秋「しかし何故わかったのでしょうか、見たところ本物と変わりありませんが……」
英智「うーん、GPSを着けたのが悪かったかなあ」
夏目「コレだけのことを警察に無断でやるなんテ………」
暦「すごいですね。」
英智さんがすごい人だとわかったところで、千秋さんの「宝石が盗まれなくて良かった」という一言を最後に報告は終わった。
夏目「暦………………、」
美術館を出てすぐ、千秋さんは用事があると何処かへ行ってしまったため二人の帰り道、いつも以上に真剣な顔をした夏目さんが私の名前を呼ぶ。
夏目「…………………"Knights"の正体を、知ってるノ？」
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みゅー(プロフ) - catさん» はじめまして！面白いと言ってくださって本当に嬉しいです♪更新がんばります！ (2017年10月15日 15時) (
レス) id: 1f8d5273a5 (このIDを非表示/違反報告)
cat(プロフ) - 初めまして！すごく面白いです！早く続きが見たいです！更新､頑張って下さい！応援してます！ (2017年10月15日 13時) (レス) id: 5956e8d0c6 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - 御霊tさん» ありがとうございます(^○^)是非楽しみにしていてください！！ (2017年10月15日 10時) (レス) id: 1f8d5273a5 (このIDを非表示/違反報告)
御霊t(プロフ) - とても面白かったです！続きがすごく気になります。更新頑張って下さい。応援してます。 (2017年10月15日 6時) (レス) id: 290a03293f (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - 颯碧さん» ありがとうございます！更新頑張りますね♪ (2017年10月3日 18時) (レス) id: 1f8d5273a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅー | 作成日時：2017年10月3日 2時
