30:“温度差” ページ37
NOside
角曲がるとすぐに
千秋「22時07分、窃盗罪で逮捕する。署で他の仲間についても話してもらう………
翠「ちょっと、よく見てよ！俺は"Knights"じゃないから！」
千秋「……………！？」
千秋は目の前の人物を取り押さえるとすぐに手元の腕時計に目を移したから気づかなかったのか、はたまた単純に"Knights"だと思い込んだのか。
目の前にいたのは白いシルクハットにマント、怪盗の見本のような格好をした"Knights"ではなく、黒いスーツを身にまとった警察官＿＿＿＿翠だった。
彼には、今おこっていることが理解できなかった。数秒前まで、自分は怪盗を追っていた。確かに少し先にヤツはいたはずだった。
もしかして、変装だろうか。そんなことも考えたが、すぐにそうではないことがわかった。
翠「俺は警視庁警察学校に通ってる、巡査。はい、俺は"Knights"じゃない。」
巡査であることをしっかりと証明する翠。
しかし、それでも千秋は鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしていた。
当然だ。翠が"Knights"でないなら、怪盗は消えたことになるのだから。
翠「………？ねえ、無実が証明されたならコレ早くとってくんない？」
千秋「……………！あ、ああ、すまない……」
片方だけかけられた手錠をはずしながら、翠に質問をする千秋。
千秋「………先ほど此処を"Knights"が通らなかったか？」
翠「ここは誰も通らなかったよ。あんたが来るまで、少なくともこの直線通路は俺１人しかいなかった。」
心底不思議に思った千秋だったが、目の前の現実を否定することはできない。
千秋「そうか………！、俺は守沢千秋。"Knights"専門捜査官で、正義のヒーローだ！」
あせる気持ちを抑え、目の前の未来の直属の部下に自己紹介をする。
翠「うざ………、知ってるよ。現場では有名人だし。高峯翠、です。」
翠が名乗ると、何かを思い付いたようにぱっと顔を上げる千秋。
千秋「高峯、だな！よし、おまえもついてきてくれ！！」
翠「は？なんで。」
千秋「おまえがここにいるのは"Knights"を捕まえるためだろう！」
…………………此処に、恐らく世界一温度差があるであろうコンビが出来上がった。
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みゅー(プロフ) - catさん» はじめまして！面白いと言ってくださって本当に嬉しいです♪更新がんばります！ (2017年10月15日 15時) (
レス) id: 1f8d5273a5 (このIDを非表示/違反報告)
cat(プロフ) - 初めまして！すごく面白いです！早く続きが見たいです！更新､頑張って下さい！応援してます！ (2017年10月15日 13時) (レス) id: 5956e8d0c6 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - 御霊tさん» ありがとうございます(^○^)是非楽しみにしていてください！！ (2017年10月15日 10時) (レス) id: 1f8d5273a5 (このIDを非表示/違反報告)
御霊t(プロフ) - とても面白かったです！続きがすごく気になります。更新頑張って下さい。応援してます。 (2017年10月15日 6時) (レス) id: 290a03293f (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - 颯碧さん» ありがとうございます！更新頑張りますね♪ (2017年10月3日 18時) (レス) id: 1f8d5273a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅー | 作成日時：2017年10月3日 2時
