28:“実力不足” ページ34
夏目side
暦「うえぇっ！？何でだめなんですか！？」
"Knights"から予告状が届いたのは3日前。犯行日は2週間後だ。
となりに座る暦がいきなり大声を上げる。どうやら電話をしているようだ。
暦「…………でも、…………でも、だって！…………」
夏目「ちょっト、うるさいんだけド。」
相手と言い争っている彼女を少し睨むと、涙目になりながら「ごめんなさい」と口パクをしている。
暦「…………わかりました、失礼します。」
電話を切ると、あからさまに落ち込んでいる暦と、無視をして仕事を続けるボク。そして、少しの沈黙の後、
暦「……………どうしたって聞いてくれないんですかあ(泣)」
隣でわんわん泣き出した。ちょっとうざい。
夏目「どうしたノ？」
暦「お父様が……私は現場に入れないって………」
暦が鼻をすすりながら"お父様"への愚痴をこぼしているが、右から左へ聞き流す。
が、
夏目「ちょっと待っテ、現場に入らないノ？」
暦「だからそう言ってるじゃないですかあ！」
小さな気付きに全く聞いていなかった暦の言葉を思い出す。「実力不足」とか、「まだ一般人だから」とか、「足手まといになる」とか。
どうやら電話の相手は警視総監で、現場に入るなと言われ大好きなコソ泥に会えずに泣いている、らしい。
夏目「それっテ、自分で報告すれば実力不足なんて言われなかったんじゃないノ？まア、学生だし当然と言えば当然だけド。」
いくら彼女が交渉してきたことだからって、多少の罪悪感はある。
現にボクは彼女の功績で褒め称えられているのだから。
夏目「………ボクから警視総監に頼もうカ？」
暦「いや、いいです。」
いいのかよ、と心の中でツッコミを入れていると、今度はくすくすと笑い声が聞こえてきたから驚いた。
暦「いいんです。"Knights"は絶対私が捕まえますから。」
にこり、いや、にんまりと笑顔を見せる暦に、ボクは１つため息をつく。
普段ならボクが人を惑わせるのに、この子の思考は全然読めないから。
夏目「きっト、キミは天才なんだろうネ。」
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みゅー(プロフ) - catさん» はじめまして！面白いと言ってくださって本当に嬉しいです♪更新がんばります！ (2017年10月15日 15時) (
レス) id: 1f8d5273a5 (このIDを非表示/違反報告)
cat(プロフ) - 初めまして！すごく面白いです！早く続きが見たいです！更新､頑張って下さい！応援してます！ (2017年10月15日 13時) (レス) id: 5956e8d0c6 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - 御霊tさん» ありがとうございます(^○^)是非楽しみにしていてください！！ (2017年10月15日 10時) (レス) id: 1f8d5273a5 (このIDを非表示/違反報告)
御霊t(プロフ) - とても面白かったです！続きがすごく気になります。更新頑張って下さい。応援してます。 (2017年10月15日 6時) (レス) id: 290a03293f (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - 颯碧さん» ありがとうございます！更新頑張りますね♪ (2017年10月3日 18時) (レス) id: 1f8d5273a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅー | 作成日時：2017年10月3日 2時
