【ブラコン】アメリカから転入して来たあの子は、バスケ部のコーチでキョウダイがたくさんいます！【黒バス】

第8話 ページ9

黒子side

ピーッ！

虹村さんから青峰君へとボールが渡される。

青「ぜってー手加減しねぇからな！」

朝日奈さんからの挑発に簡単に乗ってしまった青峰君は一直線にゴールへ向かった。

貴「あまい！」

何が起こったのか分からなかった。

いや。分かってはいるけど、理解が出来ないのだ。

今見た現実をどう理解したらいいのだろう。

「嘘だろ……青峰が負けた……！？」

そう青峰君が負けたのだ。

一直線に向かってきた青峰君をあっさりスティールして、綺麗なフォームでシュートを決めた彼女。

緑「すごい……」

あの緑間君でさえ見惚れるシュート。

虹「まあこれでこいつの実力はわかっただろ？俺も1on1勝ったことないからなぁ」

虹村さん今なんて……？勝ったことないって。

赤「彼女はいったい……」

赤司君がなにか考えているようだが、それを口にすることはなかった。

貴「はい、黒子君ありがとう。バッシュ返すね」

黒「あ、はい。朝日奈さんシュート綺麗ですね」

貴「そうかな。私どっちかというと黒子君と同じポジションが得意なんだよね」

黒「僕と同じ……？」

貴「うん。パスとかスティールってこと。朝練見てたけど黒子くんのポジションそこでしょ？」

黒「そうですけど」

朝練……。あ、もしかして！

黒「今朝ギャラリーにいました？」

貴「あれバレてた？下から見えないような位置にいたんだけどなぁ」

黒「ちらっと見かけた気がしただけなので、他の人は気づいてなかったと思います」

貴「そっか。黒子君よく周りを見てるんだね」

彼女の目が鋭くなったように見えた。でもそれも一瞬ですぐに笑顔に変わった。

気のせいだったのでしょうか。

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