お人形な私 (ページ10)

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髪は女の命ページ10

「というわけで僕が今日から君らの担任になる鵺野鳴介だ。ひとよんで地獄先生ぬ～べ～だ。」

シリアスムードが一瞬あったが直ぐにサラサラと落ちた鵺野の眉毛によって崩される

あハハハは

生徒達が笑い、つられて鵺野も笑い出す

「先生！先生。悪霊を退治できるって本当ですか？」

「なに？」

「なら、私のこの人形を助けてください」

「人形？」

「この人形は夜中になると髪が伸びる呪いの人形なの」

鵺野は一瞬息を飲み、いいだろうと返事をした

それにしても人形だと私と被る

まぁ、髪色と服の色が被ってないだけましか

「これで渇を入れれば大抵の霊は成仏する」

私はお前がそれだけで悪霊を祓いきったところをあまり見ないけどね

「この人形に宿る悪霊よ。我が力において退散せよ。はぁああ！！」

そして鵺野は人形の頭を叩く

何度も何度も

それ以上はやめておいた方がいいんじゃない？

頭を集中的に叩くの止めてあげなよ

バシバシ

やっと叩くのを止めた鵺野

「これでもう人形の髪が伸びることはないだろう」

やはり。やると思ったよお前なら

「もう、絶対に」

机に広がるのは人形の髪
黒い髪がとても綺麗だった人形は最早つるぱげだ

「わ、私の人形が」

パタン

不憫だね……呪いの人形…

それにしても鵺野。髪は女の命というのを知らないの？恨まれるよ

「す、スマン……変わりにこの人形を今日１日だけ貸して…重っ」

変わりにと私を差し出す鵺野

ふざけた事を抜かそうとしたのでついこの間見つけた能力でズシンと体重を増やしてやった

髪は女の命

(よし、髪を伸ばす以外が出来ない呪いの人形の変わりに後で痛め付けてあげよう)