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死に触れる ページ4
私は人を恨んだ
恨んで恨んで
そしたら動けるようになった。おかしいね、今までずっと動けなかったのに
変わりに髪が白くなっただけ
それをいいことに私は毎晩毎晩、菜奈ちゃんの上に乗って首を死ぬ寸前までしめた。呪いの言葉を吐きながら
"どうして私を捨てたの？"
"辛いよ、苦しいよ、菜奈ちゃん以上にね"
"殺してやる、じっくりいたぶり続けて殺してやる"
そして朝になったらすぐやめて棚の上に座って菜奈ちゃんがこっちをみるのを待つの
楽しいかって？楽しいよ
燃やされたりもしたけどね。
そんな日はいつもの倍苦しめてやるの
でも菜奈ちゃんは死んだんじゃったの
ジサツらしいんだけどね
別にどうもないよ。私は人形だもの。化物だもの
悲しいなんて、寂しいなんて、いつも以上に苦しくて辛いなんて、心臓のあたりがまた痛いなんて……そんなことはないよ
ほら、何ともないから私は今も笑ってるよ
死に触れる
(目から溢れるこの雫はなんだっけ？)
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作者名：夜卯 | 作成日時：2014年10月18日 21時
