お人形な私 (ページ3)

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死を恐怖するページ3

あれから菜奈ちゃんは私に毎日話しかけ私とおままごとで遊んだ

私は動けないし喋れないけど楽しかった
毎日毎日、こんな日々が続けばいいのにと願った

でももう飽きられている

だって最近は遊んでくれないもの

こんな日が来るのはわかってた、私だって同じだったから

「もう、菜奈。Aちゃんは大切なんでしょ？こんなところに放って置くなんてダメよ」

「入らないよ、そんな人形。気持ち悪い。そんな人形捨てていいから可愛いクマさんのお人形買って？」

「仕方ないわねぇ」

わかってはいたもののズキリと心臓当たりが痛む

おかしいな、私は人形でこの体には心臓なんてないはずなのに

バサリ

黒い袋の中に入れられる

あぁ、ひどいよ。菜奈ちゃん。あんなに一緒に遊んでくれたのに

"君は私を捨てるんだね"

死を恐怖する

(人が憎い、始めてそう思った)