第30話 ページ39
彼氏の話に触れてしまったからか、Aに謎のスイッチが入る。
「仕方ないから左馬刻に私のかっこいい彼氏の話をしてあげるね！」
「は？いらねぇ」
「えーっとねぇ…まず、好きなところは〜…」
そう言って淡々と話し始める。
「だからいらねぇって言ってんだろ」と言ってやっても無視。
コイツほんとに肝座ってんな。
しかも話を聞いてやったら、「私の彼氏は身長は左馬刻と同じくらいで、顔が左馬刻よりもかっこいいの」なんてほざきやがる。
絶対ェ俺様の方がカッコいいだろ。
お兄ちゃんで、誰にでも優しくて、年下を大事にして、ワガママもちょっとは聞いてくれて、いつも守ってくれる優しい彼氏だとかなんとか言ってたが、興味もねぇしうるせぇから聞き流して適当に相槌を打ってやった。
ペラペラ喋っているAを見ながら、早くこの話終わんねぇかな、なんて考えていると、Aの髪に何か付いていることに気づく。
「……？Aテメー、何つけてやがんだ」
「え、嘘なんかついてる？取ってよ」
「わぁーってるから動くんじゃねぇ殺すぞ」
目を瞑った状態で待ち構えているAの髪に触れ、何かを取る。
取ってやると、糸屑であった。
なんでこんなとこに付くんだよ馬鹿かコイツ。
「おい、取れたぞ」と、口を開こうとしたその時、横からいきなり拳が飛んできた。
突然のことで防ぐことができず、かなり重い一撃を顔面に食らった。
酷い痛みが走り、口には血の味が広がる。
Aも激しい音に目を見開いて驚いてる。
そして、「行くぞ」と手を引かれて走って連れ去られて行った。
聞き覚えのある声。
マスクをしていて顔はよく見えなかったが、あの特徴的な髪の跳ね方。
そして服装。
確実にアイツだった。
佐久間A…何処かで聞き覚えのある名前だったと思ったが
「…そうだ、だからか……昔一郎のドグソが片想いしてた奴じゃねぇか…」
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松栗(プロフ) - こんばんは。夜分遅く失礼いたします。リクエストの品ができました。当作品内にて掲示しておりますので、ご確認をよろしくお願いします。 (2018年9月3日 0時) (
レス) id: e52d1400cf (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ(プロフ) - おけですー！！じゃあ続編の方で！ (2018年8月27日 14時) (レス) id: 62aeac2e51 (このIDを非表示/違反報告)
乳酸菌(プロフ) - ぬぬぬさん» 私は王道ですけどタクミくんとか…本推しは外伝のグレイくんです！ありがとうございます〜！！こっちは多分あまり来なくなるので、向こうの方が私としてはありがたいです…！ (2018年8月25日 22時) (レス) id: 96d787d18f (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ(プロフ) - 本当にそれ！！！乳酸菌さんは誰好き？？あ！それと続編おめでとう！どっちでお話する？？ (2018年8月25日 16時) (レス) id: 62aeac2e51 (このIDを非表示/違反報告)
乳酸菌(プロフ) - ぬぬぬさん» 主人公ズですか！かっこいいですよね！ (2018年8月22日 23時) (レス) id: 96d787d18f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乳酸菌 | 作成日時：2018年7月20日 1時
