The crime that I have committed ページ26
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「やっほ〜、新入り。なかなかいい顔になったなっ!
最初に会った時は…ほんと蝶よ花よと甘やかされて育ったお坊ちゃん、って感じだったのに。」
凛月が英智と引き分け、残されたのは '' 王 '' 同士の一騎討ち。
ステージの上でレオは高らかに笑い、朱桜を見つめた。
「わははは☆
認めてやるよ、お前もKnightsだ!
誇り高い騎士だよ、ひよっこだけど!
よく逃げずに舞台に上がってきたなぁ、もう仲間は誰もいないのに?
リッツもセナもナルも、もう倒れた。
全力で戦って…けれど役目を終えた。
今の夢ノ咲学院で遊びまわってる馬鹿どもは、とびきり自由に青春を謳歌してる!
帰ってきてよかったよ、ほんとの本気で!!
ああ、たくさん名曲が書けそう☆」
「Leader…貴方は一体どこまで計算していたのでしょう?
最初からこのジャッジメントは私と貴方の喧嘩です。
貴方のやりくちに不満を抱いて食ってかかった私を、貴方が受けてたった形になります。
蓋を開けてみればこうして…私と、貴方の一騎打ちになっています。
極限まで単純化した、今回の喧嘩の構図そのものです。
ここまで読んでいたのですか?この瞬間のために、こんな終幕を演じるために。
全て、最初から最後まで貴方の手のひらの上だったのですか?
だとしたら…私、感服致します。
Aお兄様が貴方を '' 王 '' と慕ったのも…分かる気がしました。
まだまだ、先輩方には敵いませんね。」
Aの名前に、レオは酷く優しくて、淋しげな表情を見せた。
例えるならまるで、ひとりぼっちになってしまった迷子の子供のような。
Aがレオを特別に想うように、きっとレオもAを特別に想っているのだろう。
朱桜はそれを察してしまった。
「…買い被りすぎだよ、新入り。
オレはね、全知全能の神さまじゃないから。
勿論、神さまに愛された大天才ではあるけれど…神さま '' そのもの '' じゃないんだよな。
むかぁし、オレはそこを勘違いしてた。
オレには何でもできるし、何でもわかってるって、思い違いをしていたんだよ。
やりたい放題やってさ、たくさんの人を振り回して傷つけた。お前の慕うお兄様…オレの '' 聖騎士 '' だったアイツを。
取り返しがつかない失敗をしてからやっと気づいたけど…遅かったよ、余りにも。
全部失って…オレは一度無責任に逃げたんだ。
ホントはさ、この場にいる資格なんてないんだよ。」
Let's hang out.→←There is the place that I want to protect.
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ゆーりき(プロフ) - 夢主来たー!待ってましたーーー!更新頑張って下さい!!! (2019年6月19日 19時) (レス) id: 5c598967d2 (このIDを非表示/違反報告)
アキ猫(プロフ) - 泣いた、普通に泣いた、むりつらい...更新頑張ってください...ずっと待ってます... (2019年5月31日 22時) (レス) id: 863df592fc (このIDを非表示/違反報告)
はちみつミカン - 下のコメントさんの気持ち私もわかります!五奇人とナイツが推しなので…夢主はやく目を覚ましてほしい!すっごいい話だと思うので頑張ってください! (2019年5月11日 9時) (レス) id: ee2de468cc (このIDを非表示/違反報告)
狐娘☆ひいら(プロフ) - 下のコメントさんの気持ちすっごく分かります!ほんとに良い作品ですね〜(●´▽`●) (2019年4月30日 23時) (レス) id: 9b31f8b28a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋真姫 | 作成日時:2019年4月10日 4時