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「今は秀越学園にいるんだったか?」
「うん。あの頃あの子に何も手を伸ばせなかった俺たちが言う資格はないかもしれないけどさ、…もう一度あの子の顔が見たいなぁ…」
「その気持ちは…きっとみんな一緒だよ。
あの子はみんなから愛されてたからねぇ。」
'' そうだね '' と、羽風は笑いながら頷いた。
「Aくんが笑顔でいてくれるなら…それでいいや。」
「なぁに、かおくんの癖に生意気じゃん。
…あの子は自分の手で楽園に踏み出したんだよねぇ。
大切な人を守るためにボロボロになった自分を、今度は自分自身で守るために。」
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__ in 駅前
「あの、漣くん!」
「…?どうかしましたぁ?遊木さん。」
「 '' Eden '' の曲、聞いたんだ。
'' Eve '' も、'' Adam '' のも!」
「…それがなにかあったんすか?」
「似てる…いや、同じなんだ。
僕がずっと探してる人が作ってる曲と、中身が同じだった。
…確か、'' Lilith '' って名前だよね。」
'' Lilith '' 。
その名前でジュンは表情を険しくした。
「ええ。…確かに、俺たちの曲を作ってる人は '' Lilith '' さんです。」
「その人の、本当の名前は「ダメですよぉ、遊木さん。」!」
「俺たち '' Eden '' の前でその名前を出しちゃダメだ。
あんたうちの蛇に消されかねません。」
苦笑しながら、遊木を咎めた。
「…遊木さんが言いたいことは、多分合ってます。
あの人も、あんたを気にかけてましたから。」
「えっ…僕を?」
「はい。…っと、申し訳ないすけど、俺これから用あるんで失礼します。」
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志希(プロフ) - とても面白くて大好きな作品です!続きがとても楽しみで仕方ありません!更新頑張ってください!応援してます! (2022年10月19日 19時) (レス) @page26 id: 9efc8bf690 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - 更新ありがとうございます。ゆうなぎ君とその周りの人たちの気持ちや行動が今後どうなってくのか読むたびに楽しくなってます。作者様のペースでよろしいので今後も楽しみにしております。 (2022年10月12日 17時) (レス) @page1 id: 4ef80cb4cb (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - 更新ありがとうございます。以前読んだ時からずっと続きが気になっており続きが読めて嬉しいです。作者様の作品がとても好きです。 (2022年10月11日 1時) (レス) id: 4ef80cb4cb (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新して下さると嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2022年6月11日 18時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - 更新ずっとお待ちしてました!ありがとうございます! (2021年6月28日 0時) (レス) id: 44c301afb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋真姫 | 作成日時:2019年9月27日 14時