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「半分違いますよ、英智。
私は確かに彼を守るために、私がメインの怪物の舞台を創り上げました。
そして貴方の下に下った…。ですが、理由は''彼のため''ということだけではありません。」


「…けど君は、…君たちは彼を心から愛していたよね。
君は僕を恨んではいないのかい?」


「それは勿論。

____恨めしいですよ、心底ね。」









いつもの笑顔のまま、吐かれた言葉。









「なら…どうして君はfineに居続けてくれるんだい?」


「ふふ、そうですね…私達は貴方が憎い。恨めしい。
だって貴方は私たちの唯一無二の存在を壊したのですから。

ですが、それでも__私達は貴方が愛おしいのですよ。
憎悪と博愛で、どうにかなってしまいそうなほどに。」

「それに、彼の願いもありますし。」


「…願い?」


「ええ。__ '' 狂わないで '' 、と。

『 神さま 』は仰いました。
夢の咲く場所を守って欲しいと。
まだ見ぬ輝きを秘めた美しき綺羅星を導いてくれ、と。

私はそのお言葉通りに動いたに過ぎませんよ。」









そう、全て彼の望んだこと。

彼が望んだことを叶えるための、五人だ。
'' 五奇人 '' とは本来そういう生き物なのだ。

心からの忠義と、崇拝と、__友愛を捧げた存在。









「私たちにとって彼は確かに『 神さま 』ですが…その前に、彼は私たちの掛け替えのない友なのです。

友の願いを叶えたいというのは…当然の想いでしょう?」


「…そうだね。そうだった。
でも、きっと僕は…もし君たちと同じ立場だったとしても、彼を諦めることは出来なかったよ。」


「……。…そうですねぇ…彼は、確かに五人の天才達から愛されましたが、それでも…彼にはずっと昔から心に決めていた人がいましたから。」









そう告げた日々樹の顔は、何処か悲しそうだった。

今だけは、今この瞬間だけは、彼が常時身につけている '' 道化 '' の仮面が剥がれたように感じられたのだ。

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志希(プロフ) - とても面白くて大好きな作品です!続きがとても楽しみで仕方ありません!更新頑張ってください!応援してます! (2022年10月19日 19時) (レス) @page26 id: 9efc8bf690 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - 更新ありがとうございます。ゆうなぎ君とその周りの人たちの気持ちや行動が今後どうなってくのか読むたびに楽しくなってます。作者様のペースでよろしいので今後も楽しみにしております。 (2022年10月12日 17時) (レス) @page1 id: 4ef80cb4cb (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - 更新ありがとうございます。以前読んだ時からずっと続きが気になっており続きが読めて嬉しいです。作者様の作品がとても好きです。 (2022年10月11日 1時) (レス) id: 4ef80cb4cb (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新して下さると嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2022年6月11日 18時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - 更新ずっとお待ちしてました!ありがとうございます! (2021年6月28日 0時) (レス) id: 44c301afb9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緋真姫 | 作成日時:2019年9月27日 14時

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