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25話~タマと鯉伴~ ページ31

Aは先生2匹と兄と辰未で山の方まで来た。

辰未「きゃはは」

貴「随分と大きくなったなぁ」

貴志は辰未が枯れ葉を振り回して遊んでいるのを見つめながらそう言う。

ニ先「ばったもんとは言え一応龍だからな、もうそう長くは一緒にいられないぞ」

「…そっか…でかくなったら旅立っていくもんね…
もうそろそろ名前を付けようかと思ってたのに。」

ニ先「名前ならもう私が付けた卵から孵ったからタマちゃんだ」

…ガブッ

ニ先「ぬっ!!ぐく…」

「気に入ってないように思えるけど?その名前」

ニ先「このちんちくりんめ!もう許さん!!」

バタバタ
タマ「あはは!」

ーーーーーーーーー
タマは少しずつ…少しずつ大きくなってきた

そして何故かどんどんと衰弱していった。


サァアアー…
鼠「…。」

「どうしたの…タマ…。」

クロ「食事も手を付けとらんぞ」

A達は心配そうにタマを見つめる。

「………」

貴「ミルクを変えてくる」

貴志はAの泣きそうな顔を見ていられず立ち上がりミルクの容器を手にした

「先生!お願い!連れて行って!奴良組に!!」

クロ「?!何を考えておる!奴良組とまともに話をしたことがないのに行くのか!?」

「でも!!このままじゃタマ死んじゃう!妖さんなら何か知ってるかも!!お願い!」

タマ「ハァ……。」

ーーーーーーーーー

Aはどうにか先生を説得しタマを毛布に包みギュッと抱きしめ先生の背中に乗った。

付いた場所は鯉伴と初めて出会った河川敷

「…グスッ……妖さん!!!!!妖さん!!!!!!!お願い出てきて!!!!!!!」

目の下を赤くしながら必死に鯉伴を呼ぶAに応えるように鯉伴はぬらりと現れた

鯉伴「?嬢ちゃん?どうした?」

「グスッ…お願い!妖さんタマを!!タマを助けて!!」

鯉伴は不思議そうにAを見たがAの腕に衰弱した妖がいるのに気づき事の大きさに気づいた

鯉伴「こいつは…だが嬢ちゃんが奴良組に来たら何されるか…」

「お願い!妖さん!私にはタマを最後まで育てなきゃダメなの!喰われてもいいお願い連れて行って…!」

Aの必死な説得により鯉伴はクロと夏目とタマを奴良組に連れて行くことにした。

26話~奴良組とタマと夏目~→←24話~辰未~



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澪羅 - リクオは4分の1妖怪です( ̄▽ ̄) (2018年8月18日 22時) (レス) id: 287209ed37 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - 続きを読むの楽しみです頑張って書いて下さい(≧∇≦) (2017年11月15日 10時) (レス) id: 04586e5ef6 (このIDを非表示/違反報告)
私(me)(プロフ) - ハルカさん» わああ!!コメント気づきませんでした!ありがとうございます!! (2017年11月13日 17時) (レス) id: 701c79d3e9 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - このお話面白いし、好きです(≧∇≦)続き楽しみです(≧∇≦) (2017年11月9日 12時) (レス) id: 04586e5ef6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:私(me) | 作成日時:2017年11月4日 2時

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