愛し方がわからない。 ページ49
***
『 凛月くん、凛月くん、』
「 なに........? 」
『 何で凛月くんは名前呼んでくれないの?
私はちゃんと、凛月くんって言ってるのに!照れてるんだ!カッコつけてるんだっ!絶対そうだ! 』
そういえば、呼んだことないかも、
別に深い意味はないんだけど、――ただあんたに慣れてるだけ。
「 A。」
『 ....................。』
「 なんで無視するの、聞こえなかった?
じゃあもう1回―― 」
『 言わないで!!____ 』
馬鹿、そんな罵声を浴びせてグーパンをお見舞される。
「 .....ったぁ.....ちょ、なんで俺が殴られるわけ。」
あんたが言ったんじゃん。
――呼んで、ってさぁ.....?
『 やっぱりだめ!なし! 』
「 はぁ........?自分で言ったくせに、」
『 だめなの!
____お、思いの外破壊力がすごくて、心の準備的に無理、だから、』
「 ふぅん.....、A? 」
『 だから!だめって言ってるでしょ―― 』
「 ____いつものお返し...♪
A〜、A?いやAかなぁ...?ふふっ、 」
『 〜〜〜〜、! もう、___ 』
「 ちょ、っと____ 」
俺の首に手を回す彼女、数秒感じた唇の温もり。
最後に一度押しつけてから名残惜しそうに離す彼女は視線を逸らす。
『 ____いじわるする子の唇は奪っちゃうから、
.....って、なんで顔色ひとつ変わらないのっ!初めてなのに! 』
照れて黙る俺を期待してた彼女は不満そうで――
「 .....だって俺、あんたにキスしたことあるから。」
『 、、、、、、は? 』
そんなあんたにさらにプレゼントしてあげる。
年上だからっていつも優勢だと思わないでよね、
「 はいはい、行くよ〜... 」
『 ちょ、ちょっと待ちなさい!詳しく話、を____ 』
先を歩こうとする俺を彼女は引き止めた。
『 ____え、照れてる、?顔真っ赤だよ? 』
「 ____.....うるさい。」
『 あははっ、なんだ〜可愛いとこあるじゃんかもうっ 』
大抵のことは1回で覚える俺だけど、
――
***( Fin )***
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Rikka(プロフ) - めっちゃ泣きました!! 凛月が失恋したとしても頑張ろうとするとことか、もうホント成長したなぁ…ってずっと泣いてました。ホントに神作ありがとうございます。これからも頑張ってください!! (2020年2月13日 23時) (レス) id: 08b289ca9c (このIDを非表示/違反報告)
シユ*(プロフ) - 松並ゆのさん» コメントありがとうございます!年の差がコンセプトだったのですが初々しさも残したかったのでどう表現しようか悩みました...(笑)それが少しでも伝わってくれたのなら幸いです...!読んでくださりありがとうございました...♪ (2018年6月5日 23時) (レス) id: 7acbb155e5 (このIDを非表示/違反報告)
シユ*(プロフ) - チョコトーストさん» コメントありがとうございます!分かります...私も最近歳のせいで涙脆くて...。四捨五入したら30代に突入してしまう夢主が聞いてたら睨まれそうです...。(汗)最後までお付き合いくださりありがとうございました...♪ (2018年6月5日 23時) (レス) id: 7acbb155e5 (このIDを非表示/違反報告)
シユ*(プロフ) - 蟄乃さん» コメントありがとうございます!読んでいただけるだけでも嬉しいのですがその上評価まで...本当にありがとうございました...♪書いてる本人ながら凛月くんに愛されるなんてうらやましい限りですよね...!(変態2) (2018年6月5日 23時) (レス) id: 7acbb155e5 (このIDを非表示/違反報告)
シユ*(プロフ) - ルナさん» 何度もコメントありがとうございました!楽しんでいただけたのなら幸いです...。兄弟ネタは次に出す新作の息抜き程度にと考えていますのでゆったり更新だとは思いますがよろしければお付き合いください...♪ありがとうございました! (2018年6月5日 23時) (レス) id: 7acbb155e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シユ* | 作成日時:2017年10月15日 16時