検索窓
今日:7 hit、昨日:26 hit、合計:231,877 hit

048.I F_イフ_ ページ49

『ねぇ、嵐。ライブ終わるの4時半だったよね...?』


「ええ、....そうだけど。」

時計の針が4時を指す。

『__まだ、間に合うね。』

「·········え?」


もし、貴方と出会うのがもっと早かったら――


もし、私が男の子だったら――


もし、私が――


いや、もしもなんて存在しないんだって最初から分かってた。
過ごしている今が全部明日につながっていく。
今日からすれば昨日は既に決まっていたんだ。


『____行って、ライブに!走ればまだ、間に合うはずだから。』



今はもうやり直せないけど、
貴方の隣に私が居る世界もあったらいいな。


「で、でも.....」


『もう!迷ってる暇があったらほら!走って!__嵐を待ってるファンがいるから。』


それでも何か引っかかっているのか躊躇って行こうとしない嵐。
プロデューサーとしての仕事は終わったと思っていたけどまだみたいだ。


『嵐の気持ち、ちゃんと伝わったよ。』

そういえば僅かに笑みを零し、ゆっくりと足を後ろに踏み出す。
名残惜しそうに時々私の方を振り返りながら。



――ねぇ、もういいよね。
自分にそう言い聞かせて。


「____頑張れ、お̀姉̀ち̀ゃ̀ん̀っ!」


今までの想いを全部乗せて、君の背中を押した。
君は口元に手をあて目を瞠った後、それを飲みこむように優しく微笑んだ。




君が振り返ることは、もうなかった___




I F :もしも君が私を好きだったら。



________________
〜Fin〜

000.あとがき→←047最高の終わり方



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (493 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
423人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , 鳴上嵐 , Knights
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

櫻田たると(プロフ) - 滅茶苦茶泣きました!胸がいっぱいになる素敵なお話でした。終わってほしくないっ!て過去一感じた作品です。嵐ちゃんだいっすきなのでフォーカスを当てて書いてくださりありがとうございますっ (1月29日 2時) (レス) @page50 id: 3341c19ec1 (このIDを非表示/違反報告)
納豆(プロフ) - めちゃめちゃ泣きましたありがとうございました(TT) (2022年6月19日 2時) (レス) @page50 id: be4291906f (このIDを非表示/違反報告)
紅狼鬼 - 涙が止まりませんでした。最高に素敵なお話で…knights推しの私にはたまらない話でした (2021年4月13日 7時) (レス) id: 343eec77e7 (このIDを非表示/違反報告)
梓桜 。 - はじめましてこんばんは、嵐,泉が最推しのうち2人になっている嵐ちゃんに好きが溢れて止まらない者です。 とても素敵なお話で泣いても泣いても涙が止まりません…こんな素敵なお話をありがとうございます。 (2020年10月26日 1時) (レス) id: f31cec74f3 (このIDを非表示/違反報告)
魅音 - 夢小説でこんなに泣いたの初めてです。このコメント書いてるときも泣きながらです(笑)こんなに感動できる小説を書いてくださりありがとうございます。 (2020年1月5日 1時) (レス) id: 759e209269 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シユ* | 作成日時:2017年1月9日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。