042.Final Stage ページ43
リハーサルを終え、舞台裏に移動するKnightsのメンバー。
いよいよこの日が来てしまった。
思えば色んなことがあったなぁと今になってみんなとの思い出が脳裏に浮かぶ。
『司くん.....？どうかしたの？』
いつもより元気のない司くんに声をかける。
｢いえ...、体調は万全なのですが少しばかり緊張しているようです。｣
『そっか.....、そういえばここまで大きいライブは司くんにとって初めてだもんね。』
｢はい...、特に今回は先輩方の卒業も兼ねたライブであってせめて先輩方の足を引っ張らないようにと思っているのですが.....。｣
｢あはは、確かにそうだけど司くんはいつも通りでいいんだよ。大丈夫、ちゃんと力はついてるから自信もって！｣
｢お姉さま...。はい、ありがとうございます。
行ってまいります♪｣
末っ子だったはずなのにいつの間にかその背中は先輩のあとを追うように強く逞しくなっていた。
私はみんなとの最後の時間を惜しむようにひとりひとり見送っていく。
そして、気づいた。成長したのは司くんだけじゃないってこと。
みんなの言葉が、想いが伝わってくる。
こんな風にライブを迎えられるなんて思っていなかった。
レオさん、泉さん、凛月くんの順にその背中を見送る。
残りは＿＿＿＿＿＿＿＿。
今までみんなとレッスンをして、
ひとりひとりと向き合って見守ってきたはずなのに
こんな時まで真っ先に思い浮かぶのはやっぱり貴方なんだって。
――あとひとり、見送るべき人がそこにいた。
他のメンバーとは違って浮かない顔をしているのはいつだって私に笑顔をくれた君だった。
あの日以来お互いに距離をとるようになって話す機会が減っちゃって。
そのせいか一瞬声をかけていいのか躊躇ったものの今日の私はやけに素直だった。
『＿＿＿＿嵐。大丈夫？』
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櫻田たると(プロフ) - 滅茶苦茶泣きました！胸がいっぱいになる素敵なお話でした。終わってほしくないっ！て過去一感じた作品です。嵐ちゃんだいっすきなのでフォーカスを当てて書いてくださりありがとうございますっ (1月29日 2時) (
レス) @page50 id: 3341c19ec1 (このIDを非表示/違反報告)
納豆(プロフ) - めちゃめちゃ泣きましたありがとうございました(TT) (2022年6月19日 2時) (レス) @page50 id: be4291906f (このIDを非表示/違反報告)
紅狼鬼 - 涙が止まりませんでした。最高に素敵なお話で…knights推しの私にはたまらない話でした (2021年4月13日 7時) (レス) id: 343eec77e7 (このIDを非表示/違反報告)
梓桜 。 - はじめましてこんばんは、嵐,泉が最推しのうち2人になっている嵐ちゃんに好きが溢れて止まらない者です。 とても素敵なお話で泣いても泣いても涙が止まりません…こんな素敵なお話をありがとうございます。 (2020年10月26日 1時) (レス) id: f31cec74f3 (このIDを非表示/違反報告)
魅音 - 夢小説でこんなに泣いたの初めてです。このコメント書いてるときも泣きながらです(笑)こんなに感動できる小説を書いてくださりありがとうございます。 (2020年1月5日 1時) (レス) id: 759e209269 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シユ* | 作成日時：2017年1月9日 2時
