I F ―イフ― 【Knights／鳴上】

022.揺らぐ未来 ページ23

｢うふふ、今回はスーツみたいな衣装なのねェ。
Knightsらしくていいわね、これ着てみていいかしら♪｣


『そうなの！私も初めて見た時すごくかっこいいなぁって思って···。ぜひ着てみて！』



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｢Aちゃん、どうかしら♪｣


後ろを振り返れば先ほどの衣装を身に纏いポーズを決める嵐の姿。

金色の髪の毛が紺色の衣装によく映えていて縦に入ったストライプの模様が彼の白くて長い手足を引き立たせていた。



あぁ、やっぱりかっこいい、


――なんて。


『すごく似合ってると思う。サイズはどう？見た感じ問題なさそうだけど···』


｢ええ、丁度いいわァ♪今回は剣とか小道具持たないのかしら？｣


『うん。あ、でもレオは花束を持つ予定かな···？』


｢あらァ、素敵じゃない！花束にスーツなんて何だか結婚式みたいねェ♪｣


『え、そう？』


｢ええ、·····今は想像出来ないけどKnightsのみんなが結婚したらこういうの着て出るのかしらねェ…。｣



――Knightsのみんなの結婚式、か···。
何だか遠い先の未来のような気がして。



レオさんとか泉さんとかは仕事第1って感じだから結婚とか遅くなるのかな。


凛月くんは真緒くんがいればいいって感じだから結婚とかしなかったりして。


司くんはお見合いとかするんだろうなぁ…。







嵐は······――――――




ふと顔を上げれば嵐と目が合った。

どうしたの？みたいな顔をしていつものように優しく微笑んだ。


ねぇ、あなたは誰とどんな結婚するのかな＿＿＿


未来であなたの隣にいるのは誰なのかな＿＿＿



｢―――Aちゃんは、｣



ふと嵐が呟いた。

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