【MSSP】お隣さんは2歳下【えおえお】

お隣さんが狙われた。 ページ34

『…ど、うして…』

あろま「どうしてはこっちのセリフじゃぼけ!!」

あろまさんキャラブレてますよ。と猛烈にいいたいけれど、流石にこの空気の中それは言えない。

真夏に近づいてきたこの季節。
暑い空気が空気冬に変わったように冷えたような気がして。

あろま「…どうして頼ってくんねぇんだよ…どうして抱え込むんだよ。この量つい最近の量じゃないべや…」

あろまは悲しそうに私を見つめた。

苦しそうな、寂しそうな彼の顔。

『…心配、かけたくなくて。みんなだって、私に隠すのに私だけ弱音吐いちゃいけないと思った…』

少し、嫌味も込めて言ってみる。

あろま「…フジが…ーーーーー」

あろまの言葉を最後まで聞かずに家を飛び出した。

ひとつの曲がり角を曲がろうとした途端。

『…ｯ!?』

腹部に感じた、痛み。

「…あんたが眠りうさぎ??」

「フジをストーカーしてたのはただのフリ。あんたをおびき寄せるためのね」

「まぁ、前からそれらしきことはして不信感は煽ってたけどさ」

『さい…ってい…』

足元がぐらつく。言葉がうまく紡げない。

そんな私を見て女たちはきゃはははっ!!と笑う。

「最低??ふざけないでよ。なんであんたが、あんたなんかが最俺やMSSPとコラボなんてできるのよ!!」

「私達だって…っ!!私達だって彼らのそばに行きたいの!!少しはファンのことも考えなさいよ!!」

…違う。

違う。こんなの、ファンって言わない。

『…どうして、行き過ぎたファン心理は独占欲ではなく、支配欲へと行き着くのか…』

どこかできいたセリフが口から溢れる。

…こんなの。おかしいよ。

女達が私の腹部に刺さったナイフを抜いて、傷口を蹴り始める。

痛い。


…痛いよ。


助けてよ。


えお「A…ｯ!!」

「…ｯ!?」

「えおえお…っさん!?」

あろま「早く来いよクズが!!」

フジ「あろまさん早いっ!!!」

キヨ「散れやバカヤロー!!!」

ヒラ「キヨ馬鹿丸出しだよ」

FB「いま救急車と警察呼んだから!!」

きっくん「逃げんなよ」

こーすけ「お前ら全員そこに正座だ」

キヨ「嘘じゃん笑」

…どうして、みんながいるの

重たくなっているまぶたを持ち上げて周りを見る。

女達は興奮か、恐怖かから泣いているやつもいる。

キヨ「お前らコミュ強制退会させてニコ動も退会させてもらったから」

キヨくんの言葉で死にそうな顔になっていたけれど。

お隣さんと理由。→←お隣さんと心無い言葉。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す