【MSSP】お隣さんは2歳下【えおえお】

お隣さんと俺。 ページ21

えおえおが連れてきたやつは、どう考えてもアイツで。

「…なぁ。A」

『あれ、あろまさ……え??』

俺が名前を呼べば、普通に振り返ったあと首をかしげた。

『えおさんは、私の名前言ってない…ねぇ、そうでしょ…??…香佑』

寂しそうな顔をしたまま、彼女は俺の名前を呼んだ。

『やっぱり、あろまさんって香佑だったんだね』

ずっと…探してたんだよ…そう言って泣きそうな顔のまま笑う彼女は、俺の幼馴染。


そんな大切なやつの顔は誰かと酷似していて。

「…音悠…?」

『え??』

違う。あいつはあいつでAはAだ。

「俺明日仕事あるから、部屋戻るけど寛いでってくれて構わねぇから」

あ、けどうるさくすんなよ??と付け足して、俺はAから離れた。

そっと後ろを振り返るとえおえおがAの隣にいて、お似合いだな。と思った。

えおえおも鈍感だし、あいつもあいつで鈍いからきっとくっつくまでに時間がかかるんだろうな。とは思ったけど、Aは俺の大事な幼馴染みだから、手伝うような真似はしてやんねぇ。

だから、頑張れよ。俺みたいに苦しまないように。

好きな人と、永遠に過ごせるように。

「もしもし、音悠??」

『あれ、せんせー??どーしたの?』

「や、声聴きたくなって」

『あろませんせーデレ期ktkr!?』

「うるせぇ、課題増やすぞカス」

『( 'ω')ｳｨｯｽ。ｻｰｾﾝ』

俺と彼女は、結ばれることなんてないから。

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彼は次回活躍するので♡←

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