そんなに死んでほしいなら死んでやる。【梵天】

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Aside



、、、定時になった。
これで帰れる。



『、、、では失礼します』

春「あーあーさっさと帰れクズ」

竜「嫁と帰んねぇの？ｗｗ」

春「こんなん嫁じゃねぇよｗｗｗｗｗｗ」

蘭「かぁいそーｗｗｗ」



うるせぇな。


本人いる前で喋んじゃねぇよ。



『、、、失礼します』

九「さっさと帰れ。」





そこらへんでタクシーを拾って家に帰る。



『、、、ただいま。』



、、、、無駄に広いリビング。


見本のように置いてある洗濯物。


写真に写る幸せそうな男女。


、、、、これだけ見れば



“幸せな家庭”



に見えるだろう。




、、、埃のかぶった写真立てを取る。



写っているのは、幸せそうに笑う夫と、花束を持って笑っている私。


周りには笑う竜胆、蘭、一。


、、、、あと、お父さんとお母さんと、、、、



、、、“？？？？？”、、？




お母さんの隣にいる、


“誰か”。





『、、、だ、れ、、？』




する、と手のひらから写真立てが落ちる。



硝子の破片が足首を切る。




『誰、、、だっけ、、、』




足首から流れる血のように、


私の中の記憶も抜けて行ってるような気がした。




ガチャッ、




バタンッ！！！！！


夫、、、、春千夜が帰ってきた。



『、、、おかえりなさいま、、』



バシッ



春「風呂、沸かしとけ」

『、、もう沸かしてあります』

春「、、、、じゃあ入ってくるわ、飯いらねぇから」



拳銃が当たった額が痛い。



『、、、、、』



ハァ。



ため息が1つ。



今日も1人分の食事を捨てなければならない。




こんな、


S〇Gsイェア☆


みたいな時代に、、、



『、、、、いただきます。』



シャワーの音と、


1人ぼっちの食事の音。





、、、、幸せな家庭、って。



なんだっけ。

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