晴れの日は５ ページ5
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そんな次の日の朝、私は何故か小さくも大きくもない小綺麗な家の前にいた。
表札に書かれてる苗字は「 月永 」
何故私はこんなところにいるのだろうか...。
理由は昨日の昼、学校での出来事に遡ってしまう。
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「え”っ、」
私は自分の耳を疑った。
「もう一回言われたい？アイドル科の、月永を、学校に、連れて来い！おっけ？」
「えっ、えっ、なんでですか。」
焦った、これは焦った。
きっとアイドル科の月永なんて１人しかいないだろう。
それで学校に来てないだなんて、レオに決まってる。
「最近学校に来てなくて困ってるんだと〜。で、お前も最近きてないだろ？そのペナルティも兼ねてるわけ。
で、お前は確か舞台経験あるだろ？だからキャーキャーしないんじゃないのってことで。椚先生からの指名だと。」
「ま、まままじですか？」
「まじです。はいこれ住所、明日は遅刻してもいいから来いよ〜。」
あの軽い担任にイライラしたのも久し振りである。
それにしてもこんな経緯でまた１つレオのことを知るなんて、なんか悔しい気がした。
そんなことを考えて手中の紙をぐしゃりと握った。
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回想を終わらせて何度か深呼吸を繰り返す。
時間としては遅刻なんてするわけない時間帯で
こんな時間に来たのもきっと私がこうなることを見越しての話だ。
「よ、よし、」
最後に１つ息を吸ってインターフォンを押した。
ピーンポーン
その音がした後に扉の向こうからは走ってくる音がして、勢い良く扉が開いた。
「はいっ！って、あれ？」
レオにそっくりで、ふわふわ可愛い女の子は私の前で肩で息をして首を傾げた。
「あの、どちらさま、ですか？」
なんて言いながら。
「あっ、すみません。夢ノ咲学院演劇科、3-A組 向坂Aです。あの、レオは」
「えっ、お兄ちゃんの彼女さんですか！？お迎えに来てくれるなんて...！なんで言ってくれないのかなぁ。おにいちゃーん！！」
女の子は１人でまくし立てた後家の中に向かって叫んだ。
お兄ちゃん、と呼んでいたからきっとそういうことなんだろう。
「あの、お名前伺っても？」
「あっ！えっと！月永るかです！お兄ちゃんの彼女さんですよねっ？」
「あえ、っと、違います、ね...。」
「ええっ！？」
彼女、るかちゃんはまた小さく首を傾げた。
続く (更新停止中)
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