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「 お隣いいですか、せんぱい。 」
「 __ もちろん ♪ 」
とある日のお昼過ぎ、私は だだっ広い院内の一室 ... 図書館に訪れていた。
ここの図書館は沢山の本が揃えられていて、その上二階建て。
本に囲まれた座席が特徴的で、私だけの秘密基地みたいなところを見つけたりした。
そうしたら、そこに英智先輩が座ってて。
仕方なくお邪魔することにした。
本の香りが充満する中、何か難しそうな本を読んでる英智先輩を横目に 英文のみの物語本を開いた。
「 何を読んでるんですか 」
「 ... ふふ、帝王学のちょっとスケールが小さいバージョンの本。そこまで難しくないけれど、読んでおけって言われてね。 」
「 へえ、 」
「 Aちゃんは何を読んでるのかな...あれ、 」
「 適当に取った物語です。純愛だったのは予想外です、すっっごい心に刺さります痛い。 」
「 実はそれ、僕も読んだことがあるんだ ♪ 読んだとき、軽く衝撃を受けたよ。ああ、ここから先はネタバレになってしまいそうだから口にチャックをかけることにするね 」
「 たすかります 」
窓が開いてて、夏らしい爽やかな風が吹き込んできた。
風のせいで 自らの切り揃えられた漆黒が踊って。
窓に吊り下げられていた風鈴が優しく音を鳴らした。
「 Love the life you live . Live the life you love . 」
「 ... ♪ 」
「 自分の生きる人生を愛せ、自分の愛せる人生を生きろ __ ですって 」
「 すてきだよね 」
「 ええ、そうですね 」
風鈴の音を聞いて、大好きになった物語を読んで
大好きなあなたの隣で。
___ そう、だいすきなあなたの、
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MinT(プロフ) - さくやーさん» わわ、閲覧ありがとうございます (^-^) そう言っていただけて何よりです!!! (2017年5月30日 9時) (レス) id: 2b0d780a77 (このIDを非表示/違反報告)
さくやー - 読ませていただきました!!とても面白かったです!英智様最高です! (2017年5月30日 1時) (レス) id: 5ce56128e2 (このIDを非表示/違反報告)
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