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彼らは鬼の中でも力が強く水、風の能力で野菜などの作物と水には困ってはいなかった。
土地としては山に囲まれた小さな集落であった。集落といっても彼の家族や親族が暮らしているものであり、そう呼べるかは定かではない。
栗花落家は風鬼と水鬼の混血の一族であり、見た目は似ていたとしてもツノが長かったり爪がすぐに伸びたり、そもそもの身体能力が人間離れしていたり。
能力の特徴としては水鬼は後天性の能力を宿すと言う大きな特徴があったんだ。赤子や幼すぎる子供だと強さによっては溺死する可能性があったから。
だから年齢などはバラバラだけれど梅雨の時期に鬼が宿る、と言われたんだ。梅雨の理由は、場所によっては水の場所が遠く、梅雨は季節の恵みとして大切にされていた。
梅雨や花、四季を愛す水鬼の一族。
だからこそ栗花落、と言う苗字がついたんだろう。
風鬼は1人の水鬼の女性と恋に落ち、一族をお互いに抜けたと言われている。風鬼の伝承は燃やされていて今では水鬼の伝承のみ伝わっている。
そして現在、栗花落は4代目。
4代目は1番力が強く、雨や小さな池を出せたと言われるほど能力が強かった。そして情に熱く、珍しく人間が好きだった。その結果、その男性は皮肉なことに迫害されていた無能力の人間と恋に落ちて結婚した。
その地点で実際は人間と鬼のクォーターとなるはずだったのだ。
家族として離れなければ悲しい出来事はその地点で決まっていたのかもしれない。
生まれた時に風が吹き荒れた。コントロールができていない彼はそれと同時に時間が経つにつれ冷気を放っていった。
鬼の怨みに取り憑かれた水鬼…ではなく風鬼。
そして皮肉なことに怨みが彼に憑いてしまったのだ。
霊鬼は言葉の通り幽霊で悪霊。
そのため彼は水鬼の能力は使えない。
水鬼と人間の血が混ざらないと言う奇妙なこともあったが、彼等は変わらずに愛を注いで育てた。
だからまだ歪みは少なかったのかもしれない。
そして彼は一つの選択をした。
コントロールできない能力と、集落の人たちの命を守るために人間の街、旅に出ると。そしてその縁を切ると。
好きなら、本当に想ってくれるのなら縁を切ってくれと言う彼に、両親はなす術なく肯定をするしかなかったのである。
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ひなそば(プロフ) - 月見タルトさん» ボードにお邪魔しますね！ (2022年2月10日 2時) (
レス) id: 4882a2e956 (このIDを非表示/違反報告)
月見タルト(プロフ) - ひなそばさん» コメントありがとうございます〜！こちらこそお願いします〜！ (2022年2月10日 2時) (レス) @page5 id: c816f02f84 (このIDを非表示/違反報告)
ひなそば(プロフ) - コメント失礼します。先程お声かけさせていただきました、ひなそばです。是非うちの悠華と関係組みよろしくお願いします。 (2022年2月10日 1時) (レス) id: 4882a2e956 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見タルト | 作成日時：2022年2月8日 22時
