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年越し3 ページ9

「衣更先輩、どっちを引きますか?」

「おいやめろ、片方だけ出すのやめろ」


ババ抜きの結果、ビリ争いは私と衣更先輩だった


「じゃあ負けた人コンビニまでジュースね!俺炭酸!」

「僕も炭酸がいいな〜」

「俺は適当に買ってきてくれ」

「遠慮がねぇのな、お前ら…」

「私も炭酸で」

「お前は負けるんだよ」


そう言って片方だけ出したカードじゃない方を
勢いよく引く先輩

そっちのカードはババではない
つまり衣更先輩の勝ちというわけで


「やりぃ♪」

「むぅ…」

「えっ!サリ〜勝っちゃったの!?」

「どーいうことだスバル」


言い合いを始める明星先輩と衣更先輩

その間にジュースを買ってこようと
温かいコタツとの別れを惜しみながら出る


「夜に女の子だけでは心配だ、俺も行こう」

「氷鷹先輩、ありがとうございます!でも大丈夫ですよ〜」


たはは〜と笑うと氷鷹先輩は眉根に皺を寄せ
ダメだ、ついていく と手を掴んだ


「そこまで言うなら…」


もう一度お礼を言おうとした時
反対の手を誰かに掴まれた


「北斗、俺が行くからいい」


いくぞ、とそのまま手を引かれる


「ちょ、先輩コート!」

「すぐ戻るだろ」


そう言って部屋を出る

最後に見た明星先輩達の顔はとてもニヤついていた

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作者名:琴音 | 作成日時:2019年12月14日 19時

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