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クリスマス4 ページ4

「初めにナンパしてた人本当に天祥院先輩かと思った…」

「私もそれ思いました」


ご飯を食べて遊んで
もう最後は駅まで歩くだけ

そんな最後になっても
私達の話は尽きなかった

途中でクリスマスプレゼントを
渡そうとしたら
最後がいいと言われた

何でも最後に楽しみを
取っておきたかったそうで


「先輩、これ」


そう言って駅前のツリーの前で渡す
するとパァッと顔が明るくなる


「俺もこれ、まじでめっちゃ迷った」


気に入ってもらえると嬉しい
なんて言って私に紙袋を渡す


「見てもいいですか?」

「いいけど、なんか緊張するな」


2人で笑いながら駅の椅子で座って開ける
そこには少し高そうな香水があった


「え、香水じゃないですか!何の匂いですか?」

「つけて、今日いつものつけてないよな?」

「ご名答 マナーですからね」


ご飯を食べに行く時に
香水をつけるのはあまり好まれない

そのため今日はつけていなかった

手首に出して匂いを確かめる


「あ、先輩の部屋の匂い!」

「せーかい」

「先輩の部屋の匂い好きなんですよね〜」


ありがとうございます、と言うと
先輩はニコニコしながら
何でこれにしたと思う?なんて聞く


「…いい匂いだからじゃないんですか?」

「ちがーう、いつでも俺の匂いがするように」


そう言って悪戯が成功した
子どものような顔をする

その笑顔にくすりと笑う

どうやら恋人になると
思考回路まで似るらしい

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作者名:琴音 | 作成日時:2019年12月14日 19時

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