病んだ作者が病んだ時に書くだけの戯言集 (ページ4)

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2017/09/26 12:12 ページ4

弟が少し憎かった。
私を見て育っている弟は、勉強がよくできた。
唯一劣っていたのが、運動神経かもしれない。
家族の中でダントツに運動神経が高い私には、
それ以上の能力が求められた。
「お前はボートレーサーになれ。」
勉強ができなかった私に、もはや選択権などなかった。
吐いては運動。運動しては吐いた。
おかげで、学年の中の女子のなかで一番の運動神経になれていた。
学校の女子の中だと、三番目ぐらい。
体育祭の1000mでは、二年連続で大会新記録を叩き出して一位になった。
学校全体で行うマラソン大会、約6.2kmは、三位になった。
賞状をもらって、メダルをもらっても、親は満足なんかしてくれなかった。
お前が一番なのは当たり前。
むしろ三位は恥だ。
ここは、ただの通過点に過ぎないのだから。
上辺だけでほめてもらっても、うれしくも何ともなかった。
良いことがあったなんて忘れてしまうぐらい、辛いことが多すぎた。
どうして、まだ生きながらえているのか。
どうして死ねないのか。
むしろ、死んだってかまわないじゃないか。
もちろんまわりはそれを許さない。
許してくれる人なんていないと思うが。
早くこの苦しみから解放されたい。
早くあいつ等から離れてしまいたい。
記憶を消すことができるなら、施設に入る前の記憶をすべて消し去りたい。
人の優しさが怖いときがある。
どうしても裏をかいてしまう。
もうなにを信じたらいいのかわからない。
精一杯笑うことしかできない。
うまく笑えてるかわからなくても笑うしかない。
笑うことしかできない。
そんな自分が醜い。憎い。
自分も、家族も。
心の底から大嫌いだ。