Changmin Love me again ２ (ページ22)

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満天の星空 side you ページ22

のんちゃんを女将さんに預けてｷｭﾋｮﾝさんに連れ出された。

A「あの…っ！どこに行くんですかっ！早く戻らないとのんちゃんが…っ！」
ｷｭﾋｮﾝ「もうすぐもうすぐ！」

そう言って手を離してくれない。
街灯と木々の間から洩れてくる明かりで照らし出された道を迷いなく歩いていく。

ｷｭﾋｮﾝ「ﾊｰｲ！とうちゃーく！」

木々の間を抜けると橋の上に出た。

A「ここがとっておきの場所なんですか？」
ｷｭﾋｮﾝ「そうだよ？」

そう言われても何が特別なのかちっともわからなかった。

ｷｭﾋｮﾝ「ﾌﾌ(笑) あれ。」

そう言って指を立てると空に向かって腕を伸ばした。
それにつられて上を見上げた。

A「あ…っ！」

見上げた空には満天の星が散りばめられていた。

ｷｭﾋｮﾝ「きれいだろ？」
A「ﾊｲ…っ！とても…。」

のんちゃんとよく星を見ていた。

ーのんちゃん…。のんちゃんのﾊﾟﾊﾟはお星さまなんだよ…？ー

ﾁｬﾝﾐﾝと別れてからのんちゃんのﾊﾟﾊﾟはお星さまになった。
夜泣きをするのんちゃんに、大丈夫だよ…のんちゃんのﾊﾟﾊﾟはお星さまになっていつでものんちゃんのこと見ているよ…って。
だけどこんなにきれいな星空は大阪でも東京でも見たことがなかった。

ｷｭﾋｮﾝ「…小さい頃よくいじめられてたんだ…。名前でわかると思うけど日本人じゃないから…。辛くても旅館やって忙しい父さんや母さんには何も言えなくてさ…なんかの本に書いてあったんだけど、星には不思議なﾊﾟﾜｰがあるって。何でもよかったんだ。この状況を変えられるなら…。それでここにきてあの満天の星を見て嫌なこと…辛いこと…忘れようと思ったんだ…。」
A「嫌なこと…辛いこと…。」
ｷｭﾋｮﾝ「Aさんもお願いしてみたら？あんなにたくさんあるんだし、１つくらい叶えてくれるかも知れないよ？」

そう言って笑うｷｭﾋｮﾝさんの顔が満天の星空の下で眩しく輝いて見えた…。