Changmin Love me again ２ (ページ23)

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１つ叶えてくれた side you ページ23

A「のんちゃん…ﾏﾏね、たーっくさんのお星さま見てきたの。きれいだったよ…？」

初めての場所なのにちっともぐずらないのんちゃん。
大阪にいる時よりも顔色も良くて元気に見えた。
田舎のいい空気のせい…？
それとものんちゃんも窮屈に感じてた…？
あの町での生活…。

A「…ね？のんちゃんも見たい？」

まだ夜も更けてないし、旅館からそんなに遠い場所でもなかった。

A「のんちゃん…行ってみよっか？」

ｷｭﾋｮﾝさんが敷いてくれたﾌﾞﾗﾝｹｯﾄをおくるみ代わりにして、さっきの橋まで行ってみることにした。
外に出るとさっきより月明かりが強くて明るくなっていた。

A「のんちゃん、お月さまがおいでって呼んでくれてるよ？(笑)」

街灯の灯りよりも強く明るく道を照らす月に導かれるように橋の上まで来た。

A「のんちゃん、見て！お星さまいっぱい！」

私の声に反応して上を見るのんちゃん。

ﾉｿﾞﾑ「ﾝ…ﾊﾟ…ﾊﾟ…ｯ…ﾊﾟﾊﾟ…」
A「のんちゃん…。」

別に言葉を発したわけじゃない。
喋るにはまだ早い月齢。
でもたまたま発した声が「ﾊﾟﾊﾟ」って言っているように聞こえた…。

A「そうだね…のんちゃん…。あのお星さまがのんちゃんのﾊﾟﾊﾟだよ…？」

さっきｷｭﾋｮﾝさんに言われて心の中でたくさん願った。

ー１つくらい叶えてくれるかも知れないよ？ー

そう言ったｷｭﾋｮﾝさん。
そうだね…。
その中の１つ叶えてくれたのかもしれない…。
私がﾁｬﾝﾐﾝを忘れたいと強く願ったこと…。
それでのんちゃんの記憶からﾁｬﾝﾐﾝの存在を消してくれた…。

A「でもね…のんちゃん…。忘れたいのはﾁｬﾝﾐﾝだけじゃないの…忘れることができるなら何もかも忘れたい…っ…消したいっ！あの町で暮らしたこと全て…っ！」
ｷｭﾋｮﾝ「だめだっ！早まらないで！」
A「ｷｭﾋｮﾝさん…？」
ｷｭﾋｮﾝ「何があったか知らないけど死ぬなんて考えちゃだめだ！」
A「え…？死ぬ…？」
ｷｭﾋｮﾝ「そうだよ！無理心中なんて」
A「待って下さい…っ！私そんなこと…っ！のんちゃんとあの星空を見に来ただけで！」
ｷｭﾋｮﾝ「え？違うの？ほんとに？！」

頷くと「なんだ…違ったんだぁ…よかったぁ…！」と、その場に座り込んだ。