40.朝 ページ40
「…ん……」
いつものように目が覚め。
「…」
いつものようにパジャマのまま階段を降りて。
「朝だよ……」
いつものようにうとうとしながら、4人に朝を告げに行く……。
いつものようにソファーに座り、
いつものように寝ている4人の方に視線を移す………って、…あれ。
知らない男の人が、4人。
しかも4人とも既に起きている。
……ん?なんかデジャブ……。たしかに前こんな夢見たよね……
でも、前と比べて随分リアリティーのある夢だなー、と思う。
と、そのうちの一人__うらが私の方に気づいた。
「A、どうしよう」
見た目的には完全に成人男性なのに、仕草がJKみたい。
どうしたの、と聞き返すと。
「俺たち、ここに来る前のことを同時に全部思い出したんだよ」
ここに来る前……
つまり、あのダンボールに入れられる前のこと。
「俺たちは、変な人体実験の実験台になったんだよ」
人体、実験。頭の中で数回リピートしてみるも、全く理解ができない。
うらも、しまもさかもせんも、ただただ困ったような目でこちらを見てくるだけ。
えっと?つまりこれは、夢ではない……?
「みんな…実験される前の、元の姿に戻った……ってこと?」
せんは静かにうなずく。
まじか。
……でも、4人はこれからどうするんだろ?
「これからどうするの?」
このまま5人で一緒に暮らし続ける?
そう言いたかったけど、私にそんなことを言う権利はない。
4人にだって家族はいるはずだし……。
「俺、Aとずっと一緒におりたい」
最初にそう言い出したのは、さかだった。
姿が変わっても変わらないなぁ、と少し緊張がほどける。
「でもさか、家族とかが心配するんじゃ、」
「俺ら4人でシェアハウス住んでたから、そのへんは大丈夫やで」
しまがドヤ顔をしてそう言う。
てことはこれからもずっと……一緒に過ごせるってこと?
「改めて!うらたと!」
「志麻」
「坂田!」
「せんらでぇーす!」
「4人合わせて〜」
「うらし……あ」
そこまで言うと、4人は集まって何やら相談をしだした。
リスナー、とかファン、とかいう声が聞こえてきたけど……
「な、なぁ…Aは歌い手って知っとる?」
せんが恐る恐る、と言った感じで聞いてきた。
「うーん……きいたことはあるけど、知らない。ボカロなら知ってるけど」
「じゃあ大丈夫や!!」
「よろしくな、A」
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東京特許許可局局長@ラ(プロフ) - ねむいお(?)さん» コメントありがとうございます!はい!がんばります!! (2020年4月29日 1時) (レス) id: d93eb2a394 (このIDを非表示/違反報告)
ねむいお(?)(プロフ) - 完結おめでとうございます!小さいうらさかも可愛くて大きいうらさかも可愛かったです!他の作品の更新も頑張ってください! (2020年4月28日 19時) (レス) id: 9dfc30eb0e (このIDを非表示/違反報告)
かふ - 東京特許許可局局長@ラさん» 検討してくださるんですか!?ありがとうございます!他の作品もあるので面倒臭かったら大丈夫ですよ!!これからもガンバです!!!!! (2020年3月25日 22時) (レス) id: c172b12d8c (このIDを非表示/違反報告)
東京特許許可局局長@ラ(プロフ) - 亀さんさん» わーい!ありがとうございます!! (2020年3月25日 19時) (レス) id: 57ff3c7e95 (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - 完結おめでとうございます〜!他の作品も見ます!頑張ってください! (2020年3月25日 17時) (レス) id: 6071deca71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東京特許許可局局長 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/skrnun
作成日時:2020年2月13日 16時