ミニうしさせ、拾いました。【浦島坂田船】

26.だから言ったのに。(ﾘｸ) ページ26

「ぎゃあああああああああああ」

「うらたんおっそおおおおおおおお」

「うるせええええええええええええ」

「いやああああああああやめてえええええ」



騒いでいる彼らは、現在鬼ごっこ中。


鬼ごっこをするのは、別に構わないのですが……

さっきからさかの動きが危なっかしい。心配。


「さかー、気をつけてよー」

「わかってる……あ」


その瞬間、さかはお手本のような綺麗な弧を描いて、コケた。


「…いたい。」

「ほら言ったでしょーーーー」

「いたい。」


涙目になるさか。

そこにせんが、


「ほいタッチーーおまえおにーーーーー」


……。


「うわああああああんいたいいいいせんらきらいいいい」


号泣してるよ。この人。


「もうせんらきらい。穴という穴にきゅうり突っ込むぞおらぁ」

「それだけはご勘弁を」


「さか、立てるでしょ？痛くないってば」


慰めようと声をかけると、


「いやだあいたいいい…………おれ、がんばってにげてたのに……」

たしかに。さかは1度も鬼になっていなかった。


「…うぅ……Aに、みんなに、やるやんって言って欲しかった…………」


やるやん。


「…ちゅんちょば」

「やるやんじゃないいいいいいいいいいいい」


あ、なんかこれ聞いた事あるぞ。


.


結局、さかはやるやんをもらえず。

いつの間にか寝ていた。


「…せんってきゅうり苦手なの？」

「おれがきゅうりを口にした瞬間、太陽は地球を飲み込み人類は滅亡し宇宙は崩壊し…」

「わかった。わかったから真顔で近づいてくるのやめて。」


今度寝てる間にでも口にきゅうり突っ込んでみよう。

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