【ＭＨＡ】朝、目が覚めたら部屋でヒーロー科が居候してたんだが【上鳴電気】 (ページ6)

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みにまむ　５ページ6

あれから色々あって、とりあえず校長先生へ相談することにした。

「…という訳なんですよ。なんとかなりませんかね」

「てか何で俺アリスの手のうえで座らされてるんだ」

「う～ん、そうだね……よしっ！有栖君の成績は上位、上鳴君を小さいまま放っておく訳には

いかない。そうなったら、有栖君が一週間の間ヒーロー科に編入してもらう他ないでしょ！」

いっやぁ冗談きついですよね根津校長先生……？

ヒーロー科なんて目立つし怖いし…他人の目が厳しいし。何より友達が離れていくのが怖い。

「まぁまぁ、そんなに身構えなくても。たった一週間だけなんだからさ」

「諦めろアリス！！」

「笑い混じりで言うの止めてくんないかな、今度こそ刺すよ？」

鞄に入っていた裁縫セットから裁縫針を取り出して言うと、上鳴君は身体を震わせてごめんごめん

と必死に謝った。許すまじ

「いやいや、まさか人生でヒーロー科に行くことがあるとは…」

クラスの皆に一週間のお別れをするのがかなり心に傷を負わせていた。

まぁ相変わらず心操君は飄々としてさっさと行ってこれば？って感じだったけどさ。

「アリスが進まねーと俺一歩も動けないんだからしっかりしろって！」

「はっ…そうだね、ごめん」

上鳴君の一言で少し冷静になれた。勿論私に進めと命令されているのは怒りそうになるけど。

「Ｂ組じゃなくてＡ組だから大丈夫だって！皆いい奴だし！！」

「お、おうよ？？？」

私は震える右手を勇気に変えて、異常なまでに大きい扉を開けた。