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みにまむ ３５ ページ36
「そうだ、俺とAが出会ったのは、実は小学生の時なんだ」
＿＿＿＿少し肌寒くなった季節に、彼女は俺が通っていた小学校に転校してきた。
転校生のお決まり、先生が彼女の紹介をする。
名前は、有栖A。
黒髪を二つ結びにして、大きな青色のリボンを付けている。
よほど有名なヒーロー家に住んでいるのか、白いレースが施された綺麗なワンピースを身に纏っていた。
小さい頃から中心的存在だった俺は休み時間になるたびAに話しかけていた。
「Aちゃんさ〜、めっちゃ可愛いね！」
「おい電気ー！！いきなりなんぱ？は止めろよな！」
今思い出せば生まれた時から俺は可愛い女の子が大好きだったのかもしれない。
こういう風に友だちからもツッコミを受けるレベルで。
「えへへ、ありがとう電気くん」
「ええ！？なんでおれの名前知ってんの？」
「さっき聞いた！」
この頃からAは周りがとても見えている素晴らしい人間だった。
「じゃあ、おれたち友だちな！」
「ん〜いいよ〜！よろしく！」
後先を考えないよく分からんやつ。
隣にいた俺の友達はそう思ってたらしいけど、普通に俺は嬉しかった。
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年10月9日 8時
