みにまむ １５ ページ16
「あ、有栖さん…」
午前の授業が終わり、緑色のくるくる頭の人が私に話しかけてきた。
「な、ななんでしょうかか？？」
残念ながら、私は軽いコミュ症なのだ。本当に軽いものだが。
それに、初対面に近い人だからちょっと怖い。あ、でもこの人気弱そうだから爆豪君よりマシ←
「そ、その…個性凄いね！どうしてヒーロー科に入らなかったのか不思議なくらいだよ！」
「あ、ありがとう…？」
緑の人は、僕は緑谷出久です、とはにかみながら告げた。
うん、自己紹介遅いね。まぁ聞かなかった私も私だけど。
「緑谷君の個性も、見てみたいなぁ。ヒーロー科にいるくらいなら凄いんだろうね」
「いやいや！！僕なんてヒーロー科の片隅にもおけないくらいで…っ！！」
緑谷君が顔を真っ赤にさせて弁解していると、私の肩から彼の声がした。
「緑谷の個性はすげーぞ？なんかオールマイトッ！！って感じするし」
「上鳴君の個性だって制御をもっと簡単に出来ればクラスでも上位に入るくらい強いしそれに…」
緑谷君は上鳴君の個性についてぶつぶつと呟き始めた。どうやったらそんなに考えられるの？
「出たよお得意芸…」
「これ定番なのね」
「今日のヒーロー基礎学は自分の個性を磨いてもらう！」
昼休みが終わり、なんかまた広いステージまで連れてこられた。
どうやら午後の授業が始まるらしい。
「個性磨くって、やったことないけど大丈夫かな…？」
「まぁアリスの場合は感情の有無で使えるようになるから、それさえ無くしちゃえば何時でも
使えんじゃん？そういうことだ！」
「どういうことだ？」
というか昨日の今日で身体痛いんだけどなぁ………
「はぁ…つっかれた…」
「お疲れアリス！俺も小さいなりには頑張ったんだから気に病むなよ！」
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年10月9日 8時
