【ＭＨＡ】朝、目が覚めたら部屋でヒーロー科が居候してたんだが【上鳴電気】 (ページ8)

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みにまむ　７ページ8

「おい、あー…なんだったけか？……ああ、アリス」

ヒーロー科での初の授業を受け、内容を軽くメモ帳に書いていたところへ爆発する人が来た。

やっぱ、こんな近くにいると怖いな…。体育祭で縛り付けられてたし。

「個性、教えやがれ」

「上から目線止めて！？あ、でも上目遣いされても嫌だからそのまんまで良いよ」

ていうか、この人さらっと私のことアリスって呼んだね？

まさかそんなメルヘンな言葉が彼の口から出てくるなんて意外過ぎて吐きそう。

「教えてもいいけど…私みたいな没個性聞いても意味ないし、さっき相澤先生に説明された

でしょう？特に何も言う事ないし……」

本当は、強い、強い願いにだけ比例して使えることがある…らしい。それは友人からの証言だ。

その時私はかなり頭にきていたらしく、わりと凄い殺意があったみたいだ。

「うん…これは言わない方が身のためだなぁ」

「いや言えよ！！俺が教えろっつってんだろうが！」

「Aさんもヒーロー基礎学受けるのですか？」

黒髪ポニーテール美人さん(あと発育の暴力)に問われた。

「実を言えばやりたくないけど…上鳴君を肩に乗せてないといけないから一応出るよ」

「折角強い個性を持っているのだから、一度やってみたらいいじゃない」

ケロケロっと小さく鳴いて、可愛い蛙さんが言った。

「まぁ基本的なルールとかはないし…とりあえずお茶子ちゃんと一緒に行動してれば大丈夫！」

髪の毛がくるくるピンクの子に促されて、後ろを振り向くとお餅が好きな人が笑っていた。

「私、麗日お茶子って言うんよ！分からんことがあったら聞いて！！」

にしし、と笑ったお茶子ちゃんはとてもうららかだった。

＿＿＿

個性「不思議の国のアリス症候群」

強い思いに反応する。
ただ単に小さくなれ！だとか、大きくなれ！と思うだけでは発動しない。
感情をのせると、その時の気持ちにより大きくなったり小さくなったりする。