みにまむ ２８ ページ29
「っあー私死ぬかと思ったよ」
「く…っそ…まだ身体が痺れてる……」
「大丈夫かウェイ？」
あれから上鳴君の放電を受けた心操君は腕が痺れていて、放電をした本人はウェイとずっと言う。
その原因となった私はへらへらしている。
あ、凄くカオスだねこの状況あっはっは←
「響香ちゃんが上鳴君のこと気に入ってる理由も分かるよ、ふふっ」
「ウェイ？」
「お…やっと動けるようになった」
私はお粥を半分くらい残していたので、椅子に座ってふーふー、と食べ始める。
結構時間が経っていたのに冷えていないのは、上鳴君がかなり熱く作ってくれていたからだろう。
「心操君、もしかして私に会う為に来たの？」
「いっ…！ま、まぁそんな感じ…だと思う」
「思うってなにさ！」
私も、元気で心の支えって感じの友だちが急に居なくなった時、すごく寂しいと思ったことがある
心操君の、会いたいって気持ちは痛いほどわかる。
だけど、ねぇ……
「それにしても、照れるというか…あはは」
告白されてるみたいで、気恥かしいんだよ。
それも、彼の事だから計算内ってことかもしれない。
だって現在進行形で心操君の口角が上がっていっているし。
「有栖、安静にして寝てろよ」
「保護者に見えた」
「面倒見るのは俺なんだけどな？」
心操君は朝に来て昼ごろに帰っていった。
私がはしゃぎすぎると身体に悪いから、とか言って。
まぁそれより心操君に風邪が移るのが怖いんだけどね。
「じゃあAは早く部屋に戻って寝るんだぞー！！」
「うん、何か分からないことがあったら叫んで私を呼んでね」
こうして私の日曜日の半分が過ぎた。
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年10月9日 8時
