【ドラえもんズ】消えたあのこ

【アイツがあの子に似すぎていたから】 ページ10

□レイ■



ああイライラする



何なんだあの女は



＜『消して下さい。この私を』＞



気丈に、凛とした顔でそう言った機械女



今思い出しても虫酸が走る



悲劇のヒロインぶってるのか



はたまた仲間想いのイイコを演じてるのか



どうせなら仲間を巻き込んだら嘲笑できたのに



つまらん返答をしやがって



その上あの女、自分が消す原因となった俺を睨みも何もせず



俺に向かって穏やかに笑いやがった



媚びでも売って存在抹消の件を無かった事にしたかったのか？



無駄な労力だったな、俺は始めからアイツを消すと決めていた



理由を言えば個人的すぎる、と絶対非難されるだろう。



俺がアイツを消したかったのは単純にアイツが嫌いだからだ



あんな奴、最初っから嫌いだった



…嫌いだ、あんな女



【｢ねえねえ！これ見て！＿＿｣】



…あの子を、思い出してしまうから



レイ「…くそっ｣



俺は側にあった中が入ってる写真たてを写真が見えなくなる様に机に伏せ



そのまま椅子に凭れかかった

【彼女の為に、いつも通り】→←【俺達に与えられた使命、あいつに笑顔を与える】

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