【ドラえもんズ】消えたあのこ

【海に立つ空】 ページ12

◆ドラえもん◇



僕達のその考えはどうやら当たってたみたいで



『…ふふ…っ』



本当に嬉しそうに、綺麗な顔で微笑んでた



そんなAの笑顔を見て、僕は“この笑顔がこれから先もずっと見れたらいいのに”って



叶わない願いを心の中で考えてたりしていた





・





夜、僕達は海のすぐ側のホテルに泊まった



海から上がった後も暫くは枕投げしたりトランプしたりで賑やかにやってたけど



皆疲れたのか眠ってしまった



僕はというと…実は中々眠気というものがこなくて、眠れずにいた



そんな時ふと、此処の海が窓から見えた



夜中になると、昼間とは違った静かな美しさがあって海は綺麗だった



ドラ「(……ん？)｣



海を窓越しに見ていると、誰かがいるのが分かった



暗かったけど、月明かりのお陰でそれが誰なのか分かった



ドラ「A…？｣



紛れもない、あの空色の髪はAだった



僕はそこにいるのがAだと分かり、静かにかつ急いで寝床を抜け出し、海に向かった

【君の遠回しなメッセージ】→←【彼女の為に、いつも通り】

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